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僧侶募集!住職募集!に思うこと

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臨済宗妙心寺派が企業定年退職者のスカウトに乗り出したそうです。

第二の人生、住職はいかが…寺が僧侶スカウト
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121230-OYT1T00167.htm

なかなか興味深い取り組みですね。

企業定年退職者が未来の住職塾を受講され、このような宗派が提供する僧侶への道を歩まれたらお寺を取り巻く未来も少しは変わってくるのかもしれません。

妙心寺派には専任の住職がおられない(一人のお坊さんが複数の寺院を兼務する状態)お寺が1,000か寺以上あり、その内50か寺は住職も不在とのことです。宗教年鑑(平成22年度版)によると、臨済宗妙心寺派の寺院数は3,379か寺とありますので、およそ三分の一が兼務寺院ということになります。

お寺一本で生活していくことは、記事にもありますように、中々難しい現状があります。貯蓄のある定年退職者のセカンドライフの場として提供していくという視点もなかなか興味深いです。個人的には、僧侶がもっと精進して、貯蓄のある定年退職者を檀信徒としてしっかりと教化し、スポンサードしていただけるような大勧進をやっていくべきだと思います。

さて、外部人材を取り込んでいくことはイナーシャから抜けられない組織や業界ほど大切なことですが、それと同時に内部から世代交代の声が出てきて欲しいところです。

これをみた臨済宗妙心寺派の若手僧侶(副住職や後継者)のみなさんはどんな感想を持つでしょう。当分ないと思いますが、これが仮に浄土宗発のリリースだったら、すぐにでも手を上げたいところです。

その心には、複数の寺院を兼務することで布教の場を増やしていきたいという伝道者としての気持ちと、僧侶以外に兼業をせずにすむ生活基盤を持ちたいという世帯主としての気持ち(もっというと世事を離れて修業に集中したい)、さらには他の住職に任しておくぐらいだったら…という驕慢心があるわけですが。

いずれにせよ、このような取り組みが、外部だけでなく、内部からの変革の後押しになること、そして仏教界の世代交代につながっていくことに期待しています。

○連載:ITビジネスマンの寺業計画書

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記者:

松島靖朗:彼岸寺

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