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世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダーズ2013」に松本紹圭が選ばれました!

世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダーズ2013」に松本紹圭が選ばれました!

世界経済フォーラム(ダボス会議)の「ヤング・グローバル・リーダーズ2013」に彼岸寺編集長・松本紹圭が選出されました。松本からのご報告と御礼の文章を掲載させて頂きます。

■ 世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダーズ2013」選出のご報告と御礼

このたび、世界経済フォーラム(ダボス会議)の
「ヤング・グローバル・リーダーズ2013」に選出されました!

ヤング・グローバル・リーダーズというのは、
世界経済フォーラムが2005年に立ち上げた
世界規模のリーダー人材コミュニティです。
毎年さまざまな分野から40歳以下の若手リーダーが選出されており、
今年は世界から100名超が選出される中、
日本人も7名の方の名前が挙がっています。

過去の選出者も含め、
誰が見ても実績が明らかな蒼々たるメンバーばかりの中、なぜ松本が!?
と驚いているのは、私だけではないと思います。

はっきり言って私は、
僧侶として勉学布教に秀でているわけでも、
厳しい修行をおさめたわけでもなく、
まだまだ経験も勉強も足りない半人前の若僧にすぎません。

目立った活動といっても、お寺カフェ「神谷町オープンテラス」、
インターネット寺院「彼岸寺」、
僧侶向けお寺運営セミナー「未来の住職塾」などを
仲間とともにこぢんまりと重ねてきただけで、
誰もが知るような華々しい実績はありません。

ではなぜ、私が?
これはひとえに「ご縁」という他はないかと思います。

思えば10年前に、
「これからの時代は仏教だ!」という
若者の根拠のない確信のもと飛び込んだ仏教界で、
仏教をもっと広めたい、お寺をもっと開きたい、という
強い自分の思いでいろいろな活動を始めました。

しかし、活動しているうちに、
そういう「自分の思い」はだんだん消えていきました。
というのも、多くの人とのご縁の中で、
その思いは自分だけのものでなく、驚くほど多くの人が共感し、
同じように思ってくれているものであることに、気がついたのです。
思いは薄れるどころか、
数えきれないほど多くの人たちの思いと重なり合って、
私の心の中で、個人の思いを超えた「みんなの思い」へと育っていきました。

そんな「みんなの思い」を託す船として、
昨年には一般社団法人お寺の未来が立ち上がりました。
お寺からニッポンを、世界を元気にしたいという私たちの活動は、
多くの方からの大きな期待と応援を追い風として、
おかげさまで力強く進んでいます。

ちょうど今、一年間取り組んできた「未来の住職塾」から
最初の卒業生たちが巣立っています。
それに際して私が最近つづった感慨メモを、少し長いですが、
以下に引用させていただきます。

ーーー

未来の住職塾を開講して、
「今、お寺は大きな変化の真っただ中にあります」
という言葉の意味が私の中で変わりました。

今までは、社会環境の大きな変化に押し流されて、
変わるかつぶれるかを迫られるような、
変化に対して受け身のお寺の有り様だったように思います。
しかし今、私が感じているのは、
社会をよりよいかたちへ主体的に導く
「社会の変化の中心軸」
としてのお寺のあり方の可能性です。
その可能性は、まだ花開いて
皆に見えるところまでは育っていませんが、
確かにつぼみがふくらんできています。

講義で戦略の重要性など説いていながら恐縮ですが、
私はそれと同じかそれ以上に、直感を大切にしています。
それも、理性や行動で行けるところまで
行き尽くした果てに現れる鋭い直感が、
大事だと思います。

そしてこの一年間、自分なりに必死にやってきた
私の直感がセンスしているのは、
感覚的ですが
「今まさに生まれつつある未来が、
そのとても大切なところに仏教を求めている」
ということです。

これは、お寺の側の論理からそう言うのではなくて、
世の中が全方位的に、
仏教的価値観や生き方を求めているということです。
たとえば、
「仏教がダメなら、もう日本はダメだと思ったから」
と言い、第一線のコンサルタントのキャリアを捨てて、
未来の住職塾を一緒にやることになった井出さんの覚悟。
その他にも、実力派の若い人たちは、
もはや「旧来の価値観からの出家」とも言える
行動をとり始めています。

また、資本主義の最前線で
数々の企業を育ててきたような投資家の人が
「もう、お金の時代は終わり。
これからは本当に世の中のためになる分野にこそ
自分の力を注ぎたい。
そしてその分野はおそらく、仏教だと思っている」
と言う時代です。
一昔前では考えられないことですが、
時代の前線はそういう方向に動いています。

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