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電力のピーク需要は“変動料金”で強く抑制可能

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スマートシティに関する情報を公開している『JAPAN SMART CITY PORTAL』の発表によると、電気料金をピーク時に疑似的に高くすることにより、電力のピーク時需要を下げる効果があったと発表しました。『けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト』の一つとして同意した681件が参加した結果です。

天気予報から電力需要が予測され、タブレット端末にピーク時の利用抑制案内が配信される

前日の天気予報で最高気温が30℃を超える日を対象に節電の要求がタブレット端末に配信されます。節電要求が来たら13時から16時の間に電力を使わないように各家庭が考えます。

・冷房は一か所の部屋だけで済ませる
・洗濯機などの使用を行わない
・外出して出先で涼む

などの方法を考えます。

ピーク時の需要が最大14.1%削減

『けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト』では4グループに分けて実証実験をしました。

Aグループ 電力の「見える化」のみタブレット端末に行う
Bグループ 「見える化」に加えて、一般的な節電案内を行う
Cグループ 時間帯別の固定メニュー
Dグループ ピーク時に利用料が削減されるプラン

です。今回の実験では、実際の電気料金を変動させるわけではなく、各家庭に7000円相当のポイントを一か月ことに与えて、ピーク時に電力を使うと、1[kWh]あたり40ポイント~80ポイントがマイナスされていくシステムです。 月末に残ったポイントは電子マネーのEdyとして使うことができます。 正確には現金ではないですが、Edyとして買い物ができるので実質現金だと考えます。

この中で“Dグループ”が高い効果を出しています。何もしなかった“Aグループ”と比べ、最大14.1%のピーク時電力を削減することができています。


ピーク予測は前日にタブレット端末に通知されます。

削減効果の理由

この実験でピーク時電力が削減された理由としては、翌日のピーク時抑制の案内が毎日届くことだと考えます。 毎日、通知が届けば忘れることもなく習慣になると思います。

減点法もコンピュータゲーム感覚で面白さを出していると思います。既に持っているポイントを守ろうと努力する考えが生まれるのではと感じます。

“Bグループ”の節電案内のみで3.6%の効果が出たことは今回の実験とは別の意味で良いことだと思います。何も特典がなくても人が動いてくれるという部分があるということがわかります。

今後に期待すること

今回はC、Dのグループで一か月あたり最大7000円のコストがかかっています。これが適切な価格であるのかを考えていく必要があるか検証する必要があります。

また、今回は減点法を採用していますが、加点法による実験も必要だと考えます。人は今持っているものを守る心理があるので、減点法はさらに強い削減効果あります。

電力の大規模デマンドレスポンスで需要抑制効果を確認|けいはんな|スマートシティ
http://jscp.nepc.or.jp/article/jscp/20121224/334922/

Japan Smart City Portal(JSCP)-スマートシティに向けた4地域実証の最新情報
http://jscp.nepc.or.jp/

画像は『JAPAN SMART CITY PORTAL』公式ページから引用

※この記事はガジェ通ウェブライターの「寺平長由」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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