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睡眠不足そのものが食欲抑制ホルモンを減少させ体重を増やす

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 白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として新刊『ボケない道』(小学館101新書)を上梓し、テレビ出演も多い白澤氏が、睡眠と肥満の関係についての新しい知見を紹介する。

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 米国と日本での大規模調査では、「平均睡眠時間が7時間」の人が最も長寿の傾向が認められると報告されている。睡眠時間がそれより長くても短くても寿命は短縮する傾向にある。

 実際、仕事が忙しくなると、まず運動ができなくなり、次に平均睡眠時間が短くなり、ついには食事が不規則になり、体重が増えてしまう。しかしながら、体重が増える原因が運動ができないからなのか、あるいは食事が不規則になるからなのかはっきりしていなかった。

 そんな中、睡眠不足自体が体重を増加させているメカニズムが解明され、話題を呼んでいる。寝不足で脂肪細胞がエネルギー代謝を変えてしまった結果、体重が増えてしまうという発見だ。

 英バーミンガム大学のシャーラッド・タヘリ博士らの研究グループは30歳から60歳の健常米国人男性1024人を対象に、睡眠時間と血液中の「レプチン」や「グレリン」などのホルモンの関係を調査した。

 レプチンは脂肪細胞から分泌される食欲抑制ホルモン、グレリンは胃から分泌されるホルモンで逆に食欲を増進させる働きがある。調査の結果、睡眠時間が8時間未満の人では、睡眠時間が減れば減るほど体重が増える傾向が認められた。

 ホルモンとの関係を調べると、睡眠時間が短くなるほど血中のレプチン濃度が低く、逆にグレリンの濃度は上昇した。つまり、睡眠時間が減少すると、脂肪細胞から分泌されていた食欲抑制ホルモンが減少し、逆に胃から分泌される食欲増進ホルモンの作用が高まっていたのだ。

※週刊ポスト2013年3月15日号



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