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青春時代を彷徨い続けるオジサンが大人の音楽を騙るなんて、ちゃんちゃらおかしい

青春時代を彷徨い続けるオジサンが大人の音楽を騙るなんて、ちゃんちゃらおかしい

今回はp_shirokumaさんのブログ『シロクマの屑籠』からご寄稿いただきました。

青春時代を彷徨い続けるオジサンが大人の音楽を騙るなんて、ちゃんちゃらおかしい

「俺たちオジさん(オバさん)には今、歌う歌もなければ、聴く歌もない!」 2013年02月16日 『Yahoo!ニュース』
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tomisawaissei/20130216-00023503/

リンク先では、61歳の音楽評論家が現代のミュージックシーンについて「青春時代の音楽を取り戻して欲しい」「30年程前のあの〈熱狂〉をもう一度」と熱弁を奮っている。率直に言って、驚き、呆れた。

あるていど歳を取った人が、青春時代に耳にした曲を大切に思う気持ち自体はわかる。私だって、自分が青春時代を過ごした頃の音楽――それは小室哲哉であったり、渡辺美里であったり、ミスターチルドレンであったりする――を聴くと、若かった頃が思い出されて胸が高鳴る。だから、リンク先の音楽評論家さんがフォークソングを特別に思う気持ちそのものはおかしいとは思わない。

だからと言って、自分の世代の音楽だけを「真の音楽」「大人のための音楽」と吹聴するのは、いかがなものか。

これが、(西洋でいう)クラシック音楽や(東洋でいう)茶道のようなメインカルチャーの担い手が、「大人のための遊び」を自称し「若者向け音楽」を批判しているのなら、まだわからなくもない――メインカルチャー至上主義は鼻につく態度ではあるが、大人/若者/子ども、メインカルチャーとカウンターカルチャーのポジションについて考えるなら、メインカルチャー側が「もういい歳なんだから、若者向け音楽なんて卒業しましょうよ」と主張するぶんには筋が通る。

ところが、件の音楽評論家は、カウンターカルチャーたるフォークを、他のカウンターカルチャー・他の世代の若者文化と並べたうえで、自分達の音楽だけが「大人の音楽」だと主張しているのである。そんな馬鹿な!さだまさしだって、YMOだって、宇多田ヒカルだって、それぞれの時代の若者向け音楽として生をうけたのであって、大の大人が楽しむ音楽としてスタートしたわけではない筈だ。

「Age free世代」という言葉自体がもう「ターゲット設定できない世代」を象徴してるじゃないか。吉田拓郎、井上陽水、南こうせつらは時代にメスを入れた当時の若者向け音楽だった。いつまでその気持ちで? / “俺たちオジさん(オバさん…” URL
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tomisawaissei/20130216-00023503/

その通りだと思う。いつまで若者気分でいるんですか?

尤も、若者のための音楽と、大人のための音楽の区別なんて本当はどうでも良いのかもしれない。

〈演歌・歌謡曲〉でもない。〈Jポップ〉でもない。良質な“大人の音楽”を〈Age Free Music〉と名づけて私は提唱している。現在40歳以上64歳までの人口は4358万人。40歳以上はというとなんと7432万人。正直言って、私は61歳になるが、年齢なんて関係ないと思っている。まさにAge Free 世代だ。そんなAge Free世代が求めている大人の音楽が〈Age Free Music〉なのだ。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tomisawaissei/20130216-00023503/

「年齢なんて関係無い」ですって??!!

フォークを「大人の音楽」と持ち上げている端から、この人は「年齢なんて関係無い、Age Freeだ」、と言っているのである。還暦を迎えてもなお、自分達の青春の音楽だけを特別扱いし、“自己表現”“自己実現”といった言葉をちりばめて憚らないその精神のどこが大人なのか?語義矛盾ではないのか?フォークがそんなに大人の音楽だというのならば、壮年期らしさ・大人らしさを強調したレトリックで擁護すればいいものを、そこで出てくる擁護のレトリックが「青春」「自己実現」だなんて!まるで中二病の学生のようだ。

この人は、森田公一『青春時代』で歌われているごとく、いまだ青春時代の真ん中で道に迷っておられるのだろうか?

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