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“SMARTPHONE IS MEDIAS”を目指すNECカシオの春モデルについて色々考えてみた【コラム】

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これぞスマートフォンと呼ばれるモノを。
NECカシオモバイルコミュケーションズは19日、今春にNTTドコモ向けに投入する新スマートフォン2機種の商品説明会を都内で開催しました。

今春投入するのは「MEDIAS X N-04E」と、「MEDIAS W N-05E」で、特に後者は2つの液晶を持つ、ある意味で“キワモノ”な端末にも見えるため、ひときわ注目を集めているところです。実はこれ、昨年のMobile World CongressやNECカシオの商品説明会でモックアップ展示されていたコンセプトモデルを本当に商品化したものなのです。

最近は、サムスン電子の「GALAXY」、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia」、そして富士通の「ARROWS」に押されて、ある意味目立たない「MEDIAS」。NECカシオはこれら2機種に加えて、昨冬モデルとして投入した「MEDIAS U N-02E」と合わせて3機種で春商戦を戦っていきます。強敵がひしめく中、NECカシオはこれらの機種で何を訴求していくのでしょうか。説明会のレポートを交えながら考えていきます。

■「MEDIAS」が目指すブランド

MEDIASの意味を改めて考える
NECカシオが「MEDIAS」を冠するスマートフォンを出したのは2011年3月。「MEDIAS N-04C」が初のモデルでした。当時としては世界最薄なスマートフォンでありながら、国内市場において重要視される「三種の神器」(おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信)を搭載していて、かなりカッティングエッジなモデルだったことは、実際に購入して使っていた自分も強く感じていました。

しかし、冒頭にも書いた通り、GALAXY、Xperia、ARROWSといった競合ブランドと比較すると、そのブランドは埋没気味で、ちょっと元気がないように感じられます


商品企画部長の伴氏
昨冬・今春モデルの概要を説明した商品企画部長の伴宏和氏は、「スマートフォンと言って一般ユーザーが思い浮かべるのは『iPhone』、『GALAXY』、『Xperia』といったところである」とした上で、そんな中でも「MEDIASの物作りへの思いは他社には負けていないと」し、それを訴求するために出てきたのが、一見すると挑発的な“SMARTPHONE IS MEDIAS”というメッセージなのです。

これは、対外的なメッセージでありますが、それと同時にNECカシオ内部に向けたメッセージでもあるようにも思えます。ユーザーに新たな体験を提供し、「人と人をつなぐ媒体」であり、「人と情報をつなぐメディア」として、最高のMEDIASを作って行く、という意思表明として、このメッセージを作ったのでしょう。「これぞスマートフォンと呼べるものを。」という日本語のメッセージにもそれは感じられます。

今春モデルは、ある意味でNECカシオのこれからのスマートフォン作りを占う試金石という位置付けとも言えそうです。

■“普通”に快適なMEDIAS X N-04E

N-04Eの商品企画担当の凌氏


MEDIAS X N-04E
今春モデルの詳しい商品説明はそれぞれの担当者が行いました。MEDIAS X N-04Eの説明は、商品企画部の凌晶氏がして下さいました。N-04Eは「Disney Mobile on docomo N-03E」をベースとして、「おくだけ充電」に対応し、OSをAndroid 4.1(Jelly Bean)に変更したモデルです。


MEDIAS X N-04Eは、エレガントラインMEDIASの4代目です
MEDIASブランドというと、真っ先に思い浮かぶのは、N-04Cがそうだったように“薄い”ということです。それに防水と、エレガント(優美)さをプラスしたのが「MEDIAS WP N-06C」でした。その系譜の4代目に相当するのがこのN-04Eだそうです。


N-04Eの特徴
N-04Eはメインターゲット層が「洗練された大人」ということで、フォルムの美しさにこだわっています。ただ、それだけではなく、処理をより高速に行うためにクアッドコアCPUと2GBのシステムメモリー(RAM)を搭載し、快適に使えるように配慮しています。目に負荷をかけると言われている「ブルーライト」を30%カットする「ブルーライトカットモード」も用意して、長時間使っても目に優しい感じに仕上がっています。バッテリー持ちという観点では、通常の画面スリープよりも更に電力消費を抑えることができる「スタンバイモード」を搭載しています。


横置きできる充電パッドは素晴らしい

ほかにも、“普通”に使う上で、より快適に使えるようにする配慮がなされています。ある意味で人と人を、人と情報をつなぐという観点ではかなり上出来な感じに仕上げています。

■“キワモノ”だけどそうでもないMEDIAS W N-05E

N-05Eの商品企画担当の石塚氏
冒頭でも述べた通り、2画面液晶を持つMEDIAS Wはコンセプトモデルでした。コンセプトモデルは、「こうだったらいいのになー」的なモデルなので、そのまま出ることは滅多にないのは、どの業界でも同じことです。自動車やバイクのコンセプトモデルも、モーターショーで展示された通りに出てくることの方が珍しいですよね。ところが、このN-05Eはコンセプトモデルほぼそのまんまで出てきたことが驚きなのです。


実現できたのは折りたたみケータイの技術の蓄積
N-05Eの説明は、商品企画部の石塚由香利氏が行いました。「携帯性と大画面を両立すること」がポイントだったということで、NECが得意としてきた折りたたみ携帯電話で培ってきた技術が大いに活かされているそうです。


2画面スタイル


1画面スタイル


ヒンジは「N」の技術の結晶
2画面を支えるヒンジは、その歴史の象徴で、開け閉めするときの感覚は、まさしくケータイのそれそのものです。昔(というほど昔ではないですけど)を思い出すぐらいの出来です。2画面時にヒンジがぐらつくことも無く、しっかりした作りはさすが、「Nのケータイ」といった感じです。


折りたたんでも分厚さは感じないのもやはり「N」ならでは
折りたたみ2画面となると、1画面モードだと分厚すぎるのではないか、という心配がつきまといますが、「Nのケータイ」が得意としてきたもう一つの側面、薄いケータイづくりのノウハウがしっかりと活かされていて、適度な厚さを保っています。利用時間的には、1画面モードで使うことが多いはずで、1画面での使い勝手を毀損しては台無しです。この辺の心配りは“キワモノ”であっても、“普通”に使えることに配慮している現れです。


N-05Eの特徴


2画面だから、自分撮りも高画素撮影


Note AnytimeのAndroid版もN-05E対応


マンガ★ゲットもN-05E対応
とは言え、せっかくの2画面を活かさない訳にはいきません。例えば、カメラの「自分撮り」では、高画素カメラで撮影できるだけでなく、すぐプレビュー表示できます。動画配信アプリで自分撮りするときも、より高画質に撮影できるのも良いですよね。アプリも、MetaMoJiの「Note Anytime」とスパイシーソフトの「マンガ★ゲット」が2画面に対応する見通しで、展示会場でもデモを行っていました。


MetaMoJiの浮川社長


スパイシーソフトの山田CEO
ここで、問題になるのが、2画面対応はアプリ開発の上で特別な対応が必要なのか、という点です。例えば、1画面と2画面の遷移が特殊な方法によって行われたり、それを検出する仕組みも特殊だったりした場合は、対応アプリが揃わない可能性も否定できません。

今回、アプリをデモ展示した2社の代表者がN-05E対応に関する話をしました。MetaMojiからは、ジャストシステムの創業者で、漢字かな変換システム「ATOK」生みの親としても知られる代表取締役社長の浮川和宣氏が、スパイシーソフトからは代表取締役CEOの山田元康氏が登壇しました。

両者ともに語っていたのは、2画面対応にあたって、特殊な対応は必要ないという点。というのも、N-05Eでは、映像を外部出力する際の仕組みを応用して2画面対応がなされており、通常のAndroidアプリ開発の手順で充分対応できるそうです。ただし、工夫をすることで、よりN-05Eで便利に使えるそうなので、dメニュー登録サイトの開発者には端末発売に先行して、一般開発者については端末発売のタイミングで対応の留意点をNECカシオのホームページで公開する予定だそうです。

アプリ開発の手間を増やさず2画面に対応できることから、開発者にとっても“普通”にアプリを作れるのは嬉しい点です。

問題は価格ですが、動作に影響の出ない範囲でスペックを抑え気味にしたことと、ワンセグ、FeliCa、防水機能を省いたことからN-04Eや他社のハイエンドスマホ以上に高くなることはない見込みです。値段もあくまで“普通”の範疇を逸脱しないように配慮するようです。新しい意味である意味で人と人を、人と情報をつなぐという観点でとても手頃な端末になりそうです。

■MEDIASはMEDIAの中心に立てるか?

自前のスマホアクセサリーブランドを立ち上げたNECカシオ
Androidスマートフォンがこなれてきた今日この頃。競争は非常に激化しています。その中で、冒頭にも挙げた通り、GALAXYやXperiaなど人気ブランドにユーザーが集中する傾向がより強まっています。

そんな中、あえてMEDIASというブランドの原点に立ち返った春モデル。独自ブランドのスマホアクセサリー「Mj」と合わせてMEDIAの中心に立てるかどうか、この春はある意味で勝負ですね。

記事執筆:せう(Sho INOUE)
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(http://news.livedoor.com/article/detail/7449911/)
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