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池田信夫の白を黒という技

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今回はメカAGさんのブログ『疑似科学ニュース』からご寄稿いただきました。

池田信夫の白を黒という技

「北欧はなぜ成功したのか 池田 信夫」 『アゴラ』
http://agora-web.jp/archives/1516896.html

なんか白を黒と言いくるめる典型的な記事だな。

北欧といえば「高福祉・高負担」というイメージは過去のもので、スウェーデンの政府支出のGDP比は90年代の68%から今は50%以下にまで下がり、政府債務は欧米よりはるかに小さく、「経済的自由指数」でも英米とほぼ同じになっている。

政府支出のGDP比が68%から50%に下がったといっても、日本(35%)と比べればはるかに高い。

「図録▽大きな政府・小さな政府(OECD諸国の財政規模と公務員数規模)」 『社会実情データ図録』
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5194.html

この図で見れば、小さな政府の代表が日本であり、大きな政府の代表がスウェーデンということになる。

で、池田信夫は基本的に小さな政府を主張しているはずで、それなのにスウェーデンを「手本」に持ってくるってのは、どうなのよ。スウェーデンが成功だというなら、日本もスウェーデンを見習って大きな政府にすべき。政府支出が現在35%なのを、スウェーデン並に50%に増やすべきだろう。

経営の悪化した企業は守らないで破綻させるが、失業者には職業訓練をほどこし、それを条件として手厚い失業手当を出す。産業別労組の組織率が高く再就職が容易なので、企業の破綻は多いが長期失業率は低い。労働者が失業を恐れないので、90年代の金融危機で自殺率は下がった。

スウェーデンの失業率はこれを見ると

「スウェーデンの人口・雇用・失業率の推移」 『世界経済のネタ帳』
http://ecodb.net/country/SE/imf_persons.html

7.5%ぐらいで日本(5.0%)よりも高いと思うのだが。というか都合の悪い数値を示すのをことごとく避けてるよね、池田信夫の文章は。

もうなりふり構わず読者をミスリードさせることに邁進してるよね。つーか普通に考えても「スウェーデンを引き合いに出して日本の高福祉社会を批判するのは、おかしいだろう。こんなのばっか。むかしの池田信夫の方がまともなことを言ってた気がする。

執筆: この記事はメカAGさんのブログ『疑似科学ニュース』からご寄稿いただきました。

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