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脳をよくする子育て、脳をダメにする子育て

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 始めるのは早ければ早いほどいいとはよく言いますよね。確かにそのとおりなのですが、誰に対していつでも、そんなに都合よくいくことはありません。特に、子育てでは要注意! むしろ、弊害を引き起こしてしまうことも…。特に、3歳までの子育てでは、陥りやすいワナがあります。

 親が子どもに将来を期待するあまり、勉強を押し付けているケースが多いそうです。知識を詰め込ませたり、日本語の習得を待たず、英語など外国語を教え込んだりと…。
 しかし、人の脳はその年齢によって必要なものが異なります。特に生まれた直後から10歳頃までは、ただ単純に脳の神経細胞が増えて大人の脳に近づいていくわけではありません。

 各分野の専門家たちによって執筆されている『3歳までの子育ての教科書』(アスコム/刊)の中では脳医学の観点から、3歳までの知識詰め込み型教育に対する誤解と、子どもの能力を伸ばすことができる下地の作り方についてつづられていますので、ご紹介します。

●「そんなことをしたらダメ!」とか言ってませんか?

 脳神経外科専門医の林成之先生は、子どもが3歳になる前から「成果を求める早期教育」を行うのは理に適っていないと言います。なぜなら、3歳までの子ども脳は、神経回路が十分に発達する時期ではないからです。
なので、3歳までは知識を詰め込むよりも、別の部分を伸ばした方がよいというわけですが、この時期に一番伸ばさないといけないのが、好奇心やコミュニケーションといった「本能」に根ざす部分です。

 例えば、子どもが何かに興味を持ったら、どういうものであれ「やったね!」「すごい!」と声をかけてあげましょう。そこで「ダメ!」とか「そんなものに興味を持っちゃいけません!」と言ってしまうと、「興味を持つ」ということに対して子どもは引いてしまいます。
 「自らすすんで興味を持って始めたものは上達しやすい」ということは、おそらく多くの人が経験したことがあると思いますが、そもそもの興味を喚起させる部分を断ってしまっては、何も上達しなくなります。

●コミュニケーション能力を伸ばすカンタンな方法

 脳科学者の中野信子先生は、3歳までの子育てにおいては、「IQ」よりも「EQ(心の知能指数)」や「SQ(“かかわり”の知能指数)」を磨くが大事だといいます。これはいわばコミュニケーション能力のこと。子どもに自己肯定感や自分が世界と関わっていけるという自信を芽生えさせることが大事だと、中野先生は述べます。

 しかもSQこそ、育て方次第でいくらでも伸ばせます。育て方としては、家族以外の他者と触れ合う機会を増やすことが1つ挙げられます。そこで、家に誰かを招待してみたり、公園に出かけて近所の人たちや散歩中のペットに接するのもいいでしょう。

●脳科学者・茂木健一郎が推奨する「宝探し」とは?

 国語や算数などの教科に備えた脳にもしたいという声もあるでしょう。実は、各教科に共通する頭のよさがあります。脳科学者の茂木健一郎先生によると、それは「地頭のよさ」だそうです。
 地頭を鍛えるには、少し難しい課題に粘り強く取り組むのがいいようです。そのためには、ちょっと苦労しなければ解けないような知的玩具などが有効となります。

 ただ、地頭のよさというのも確かに意識したいのですが、子どもの得意分野を伸ばしてあげるのも忘れてはなりません。とはいえ、子どもにだって得意・不得意がありますから、得意分野を親が一緒になって探してあげる「宝探し」をすることをオススメします。
 この宝探しは、他人から認められたり、他人とつながりながら行われるのが重要となります。そこで、子どもだけでなく、親自身も普段どんなネットーワークの中で生活しているのかを、再度見つめ直す必要があります。

 『3歳までの子育ての教科書』は、2011年に出版された7万部突破のベストセラー『10歳までの子育ての教科書』の続編。主に乳幼児期の子育てについて、「脳」「コミュニケーション」「環境と生活リズム」「食」「体と健康」、そして「家庭の運営」という6つの側面から、総勢19名のプロフェッショナルたちがそれぞれの視点で助言してくれます。
 悩んでしまいがちな子育ての味方になる一冊です。
(新刊JP編集部)



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