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CESの基調講演で感じた勢いの差 パナソニックとサムスンの方向性 を読み解く【デジ通】

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2013年1月初めにラスベガスで行われた世界最大の家電トレードショーの「CES 2013」で筆者が特に注目していたのはパナソニックとサムスンの基調講演で、それぞれでどういった内容が語られるかという点である。

それぞれが日本と韓国を代表する家電メーカーだ。スマートフォンやテレビなどの躍進でサムスンの方が業績自体は好調だ。その2社が世界中から来場した業界関係者が見守る中、どんな話を聞かせてくれるのか、それはワクワクしながら、それぞれの基調講演に参加した。パナソニックはエコなど無難な内容だったが、圧倒的な勢いを感じたのはサムスンの方だった。

■優等生的で落ち着いた内容のパナソニック基調講演
パナソニックの基調講演は展示会開催日の1月8日に津賀一宏社長によって行われた。ここでは、EL層印刷方式の4K対応有機ELパネルや20インチの4K対応タブレットなど、製品としては興味深いモノもいくつか披露されたが、講演の中心となったのは、エコや自動車、飛行機関連にも注力するB2B事業などだった。日本が置かれている現状を鑑みてか派手な演出等はあまり見られなかった。

パーソナライズ機能のあるスマートテレビなど、一般消費者向けのコンセプトも紹介されたが、どれも今後のパナソニックの方向性を示すモノではあるが、「数か月以内に、こんなすごい製品が出しますよ!」とか、「いま出てるこの商品は、これだけすごいですよ!」というような具体的な話はほとんどなかった。

基調講演でのサムスンのステファン・ウー博士

■スマホ市場を食ってしまいそうな勢いのサムスン基調講演
いっぽうのサムスンであるが、基調講演はパナソニックの翌日に行われた。世界でスマホトップセールスを達成しただけあってスマートフォンを中心としたコンポーネントを中心にした講演となった。それもそのはずで、講演を担当したのはサムスン電子デバイスソリューション部門システムLSI事業担当社長のステファン・ウー博士であって、自身が担当する分野(スマホやタブレット等)の話題が中心となったのは当然と言える。

現在では家電業界の中核であるスマートフォンのコンポーネント(部品)を講演の中心にしたことで、結果的にこの事業で世界的に躍進するサムスンの勢いがよくわかる内容になっていた。

たとえばCortex-A15でパフォーマンスと低消費電力を実現するARMのbig.LITTLE技術を採用した新しいCPUの「Exynos 5 Octa」、そして曲げることができる有機ELディスプレーの「YOUM」などのこれからの製品の紹介。特に曲げられる有機ELディスプレーに関しては、単に曲げられるというだけでなく、曲げた状態で側面までディスプレイにしたスマートフォンのデモなども行うなど、今後の製品展開についても期待が持てる内容だった。

サムスンのゲストスピーカーとして登場したビル・クリントン氏

また、元アメリカ大統領のビル・クリントン氏がゲストスピーカーとして招かれたが、筆者が参加したこの手の基調講演では初めて観客がゲストをスタンディングオベーションで迎えるという経験をした。

パナソニックの方は、グループ会社も含めたパナソニック全体での方向性を示した内容だったが、サムスンはいくつかある事業の中でスマートフォンなどを中心にした内容だ。このように講演の内容が異なるので直接比較することはできないが、パナソニックは良く言えば無難、悪く言えば面白味のない、いわば優等生的な基調講演であったと言える。

一方、サムスンは、同社の事業の中でも世界的に躍進しているスマートフォンを中心にした内容にしたことで、その勢いがそのまま出ていたように感じた。2013年は始まったばかりだが、来年の両社のCES基調講演では、どういう内容になるのか、いまから楽しみにしている。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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