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中国のレストラン 厨房でフカヒレ偽造する現場を撮影される

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 やはり常識にかからないことが平気で起こる、ということを肝に銘じておくしかないのか。中国の情勢に詳しいジャーナリスト・富坂聰氏がレポートする。

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 食の安全問題の追求では、かねてから定評のあるCCTV(中国中央電視台)が最近、また大きな話題を提供して話題となっている。その一つが偽造フカヒレ問題である。

 偽造フカヒレとは、ゼラチンを使ってフカヒレそっくりとの味と触感を再現するというもので、以前から疑惑は取り沙汰されていた。

 発覚したのは、同局の番組の企画「フカヒレの密輸ルート」を追いかけるなかで、たまたまカメラに収められたことがきっかけだった。

 場所は中華レストランの厨房内。コック風の男二人が見るからに不衛生なバケツのなかでフカヒレを“密造”している光景が映る。そして隠しカメラが回っていることも知らず、男たちが得意げに、「この液体を入れると大きく膨らむんだ」と解説する。手に持っていたのは水酸化ナトリウムである。

 続いて男たちは汚い棒を取り出すとバケツをかき混ぜる。「なぜ手でかき混ぜないのか?」と尋ねる記者に対して、「手を入れると熱い。火傷したみたいに」と答えるのだ。ナレーションでは、中国の法律では水酸化ナトリウムの使用は禁止されていると説明されるという衝撃の映像だ。

 番組のメインであるフカヒレの密輸の工程でも思わずのけぞってしまうような事実が明かされた。

 たとえば輸送に際して腐敗防止のために使われる手法。映像に映し出されたのは、アンモニア化合物に浸されたフカヒレの山だ。サメの肉はもともとアンモニア成分が多く、その分腐りにくいとされ、そのため地方の山間部では「ワニ料理」と呼ばれる保存食料理としても発達した。だが、レストランでテーブルを囲む人たちが、食材をわざわざアンモニア化合物に浸すと聞かされて、何も思わないはずがない。

 偽物かアンモニア漬けか――。フカヒレを愛する日本人は少なくないはずだが、騒動の成り行き次第では、大枚をはたいて“冒険”するほどの価値があるのかどうか、見直される機会になるかもしれない。



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