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形で性能が変化するPC! ThinkPad Helix搭載のCore iはTDPが三段階に変化【デジ通】

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最近ではコンパチ型のノートパソコンで、Ultrabookとしてだけでなくタブレットとしても使える製品があるが、どちらかと言えばタブレットモードでの使い勝手を優先して開発されているモノが多い気がする。このため、旧来のモバイラー連中から見るとモバイルノートとして魅力的な仕様にはなっていない。

ノートPC、Ultrabook、タブレットと複数のニーズを満たすとなると、新しいニーズが優先されるためタブレットモードを備えるコンパチノートは「タブレットにもなるノートPC」というよりは「ノートPCにもなるタブレット」と言ったほうがしっくり来るような製品が多い。

搭載するCPUやメインメモリー、ストレージのスペックを見るとコンピューティングデバイスとしての性能ならノートパソコン、サイズや重量、使い勝手などはタブレットと完全に別カテゴリーとなっている。もちろん両方のモードでパフォーマンスを発揮する製品もあるのだが、価格的に20万~30万円とおいそれと手が出せない価格になっている。

今後、CPUが低消費電力方面に強化されることで、ノートパソコンとタブレットは同一カテゴリー内に収まる製品として限りなく近づいて行くだろう。たとえばCore iを搭載するレノボのThinkPad Helixは、その先陣を切る製品になりそうだ。

ThinkPad Helixは、ノートパソコンの状態、キーボード付きタブレットの状態、液晶部分だけの完全なタブレット状態と3つの形で利用できるようになっている。ユニークんあおは、それぞれの形態でCPUの性能が3段階に変化することだ。

これは、それぞれの形態で熱設計電力(Thermal Design Power、いわゆるTDP)が異なるためだ。ノートPC形状のときが最も冷却性能が高いのでTDPは17ワットとなるので、その状態までCPUの性能が出せる。キーボード付きタブレットの状態では、TDPは13ワットと中間の性能となり、完全なタブレット状態ではTDPは9ワットと、もっとも動作速度が低くなる。

つまりTDPが9ワットの状態で満足できる性能を出せるCPUじゃないと、こうした仕様にするのは無理だ。

TDP変化に重要なキーボード部分の冷却ファン

タブレット部分に冷却ファンが内蔵されているが、キーボード部分にも冷却ファンが取り付けられている。このため、ノートパソコン状態にしたときは、両方の冷却ファンを利用できるので冷却能力が高くなりCPUの動作速度を速くすることができる。

その中間のキーボード付きタブレット状態の場合も、キーボード部分にある冷却ファンを利用できるが、ノートパソコン状態に比べ、冷却ファンが空気を取り入れる量が減少するためノートパソコンよりも動作速度は遅くなる。

そして完全なタブレット状態の場合、冷却ファンはタブレットに内蔵されたモノだけしか利用できないため冷却性能が低く、動作速度を落とさないと動作できなくなる。

これは、静音性を維持しつつバッテリー駆動時間を延ばすための施策だろう。強力なCPUファンを内蔵して、ガンガン回せば、完全タブレットモードでも冷却はできて最高速度で使えるはずだ。それと引き換えに、ものすごい騒音が出て、バッテリー持続時間も短時間になってしまうだろう。

こうした数段階でのCPUの速度を変化させる機能を「Configurable TDP」という。第三世代Core i(Ivy Bridge)でこの機能が利用できるようになった。その機能を使って製品化したのがThinkPad Helixである。

インテルはサーバー・ワークステーション系やデスクトップPC向けのプロセッサーをメインにしてきたが、スマートフォンやタブレット向けのプロセッサーにより注力するように方向性を変化させてきている。今後も低消費電力化は、より強化され、Configurable TDPで実現したような機能を採用した製品が続々と登場してくるだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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(http://news.livedoor.com/article/detail/7333768/)
※表示 – 改変禁止 2.1 日本 (CC BY-ND 2.1)

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