日本初! 極寒の“氷の城”で『ゲーム・オブ・スローンズ』試写会

2013/01/17 18:00 オサダコウジエンタメ

約50トンの氷を使った“氷の城”が、お台場に登場した。その名も『Game Of Thrones Ice Castle Theater』。

これはスター・チャンネルで放映予定の新作タイトル『GAME OF THRONES』（以下ゲーム・オブ・スローンズ）のためだけに建てられた劇場なのだ。

このシアターで「日本初となる“氷城内試写会”が行われる」と聞き、早速体験してきた。今回はその様子をレポートしてみたい。

先行上映会が行われたのは、1月11日(金)。会場はダイバーシティ東京のフェスティバル広場。そう、ここは言わずと知れた等身大ガンダム立像のそびえる場所でもある。

そのガンダムの足元に氷の城は建立されていた。

雲も無いお台場の日差しは比較的暖かかったものの、東京の日中気温は最高でも8度だった（ちなみにこの翌々日には爆弾低気圧による豪雪が控えている）。

会場は広さにして71畳分。使用された氷は前述のとおり約50トン。冬とは言え、東京の気温ではこの氷の城も、もって数日といったところだろう。そう考えると実に贅沢なシアターと言えよう。

早速中に入ると……さ、寒い！！わかっていたのに、すごく寒い。

氷をあしらった椅子にこしかけ、用意されたコーヒーとブランケットで寒さをしのぐ。それでも、氷城内は底冷えがハンパない。ただ、氷の壁を通して差し込む日の光は寒々しくも美しかった。こんなシチュエーションで観るドラマは確かに初めてだ。

上映される海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』はいまや世界的な話題作だ。

原作は全世界で1500万部を突破し、ドラマはエミー賞（2011年、2冠 2012年、6冠）、ゴールデン・グローブ賞を受賞している。最新作はシーズン3の放送が決定。日本では「最終上陸」にして、スター・チャンネルでの「独占放送」が予定されている。

今回の試写会では、第1話を鑑賞することができた。

『ゲーム・オブ・スローンズ』は7つの王国が存在する神話上の大陸を舞台に、覇権を巡って繰り広げられる“ダーク・ファンタジー・ドラマ”。
中世ヨーロッパを思わせるフィールドで描かれる、7つの王家による王位争奪戦の表現に妥協は無い。残虐シーンや過激な性描写も含め、確執や陰謀といった人間模様が映し出される。

この日、物語の冒頭は雪景色から始まった。なるほど、零度に近い室内の空気は、物語と完全にシンクロさせる効果があったのだ。

視察に出向いた王国の人間たち、そして彼らが雪原で出くわしたモノ――背筋の凍るような冒頭場面は、まるでその場に自分たちが居合わせるかのような臨場感を生み出しており、その没入感は最高だった。

『ゲーム・オブ・スローンズ』に限らないが、昨今の人気海外ドラマへの力の入れようは映画に勝るとも劣らない。以前紹介したスター・チャンネルのタイトルもそうなのだが、クオリティに妥協が見られないのだ。
王家の人間模様も等身大ながら多彩にして濃厚だ。1話を見た限りでもかなりの見ごたえだったので、ハイ・ファンタジー好きの人にも強くお勧めしたい内容だと感じた。

1話を見終えて気づいたのだが、今回の“氷の城”の壁面には、物語でも登場した紋章含め、7つが彫りこまれていた。2話以降、更に濃密になるであろう7つの王家の行方について、個人的にかなり気になっている。