正月太り解消に!おすすめサイクリングコース

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 忘年会やお正月のおせち料理、そして新年会と続くこの時期。気になるのはやっぱり“体重”ですよね。年末年始で太ってしまい、元に戻すのに大変な思いをしている人も多いのではないかと思います。
 ダイエットに欠かせないのはやはり適度な運動ですが、普段から運動をしていないとジョギングやウォーキングはなかなか長続きしないもの。そういう人にとっては自転車の方が気軽に始められるのかもしれません。そんな方に打ってつけの小説を見つけました。

 『追い風ライダー』(米津一成/著、徳間書店/刊)は、自転車やサイクリングをテーマにした連作短編小説集。その中には実際にあるサイクリングコースも描かれており、これからサイクリングを始める人は参考になるはず。

■駒沢公園サイクリングコース(一周1.9km)
 一周2キロ足らず、ということで初心者でも走りやすいコースだと言えます。都内にあるため気軽に利用できるのもポイント。

 夜のサイクリングコースは木々の匂いに満ちている。一周約二キロのこのコースは自転車の本格的なトレーニングとして走るようなコースではないけれど、緑の中をゆっくり走ると、体と心に溜まった淀みが浄化されるような気分になる。(本書P45「キャットシッター」より引用)

 と作中で書かれているように、近隣の人は仕事の後に走りに行くとリフレッシュできるかもしれません。

■荒川サイクリングコース(15km)
 東京都板橋区と埼玉県戸田市を結ぶ笹目橋から、埼玉の大宮運動場までの片道15キロの区間が作中に登場します。周回コースではなく、荒川に沿って道が続いているため、慣れてきたら大宮より先、行田や熊谷の手前まで行くことができます。
 体力や体調に応じてどこまで行くか決められるのがいいですね。

■奥多摩大回りコース(90km)
 五日市線の武蔵五日市駅から檜原街道を通り、甲武トンネルを抜けて鶴峠へ。そこから小菅村役場で折り返し、奥多摩湖を通って青梅駅までの90km。

 彼のブログのプリントアウトで確認すると鶴峠は標高八百七十メートルだ。いくつかの集落を抜けると徐々に勾配がきつくなってきた。這うようなスピードで進んでいくと勾配十一パーセントという標識が現れた。(本書P22「桜の木の下で」より引用)

 とあるように、かなり傾斜がきついため、中〜上級者向けですが、奥多摩の自然が満喫でき、秋は紅葉も見られるため輪行(公共交通機関で自転車を運ぶこと)してでも走ってみたいコースです。

 本書に収められた5つの短編で、登場人物たちはそれぞれの形で自転車と携わり、悩み、再生していきます。その悩みは一人の人間として共感させられるものばかりですが、共感するだけでなく、読後、胸がすくような爽やかな気分になれるのは、作中で描かれたサイクリングコースの描写や登場人物たちが自転車で風を切って走るシーンから、自転車で走ることの疾走感や爽快感が伝わってくるから。

 ダイエットエットに、日々の体調管理に、サイクリングをしてみようと思っている人は、本書を読んでみると、その気持ちがより高まって、まだ行ったことのない場所まで遠乗りしてみたくなると思いますよ。
(新刊JP編集部)



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