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映画界の震災復興支援はその後、どうなったのか? 検証3.無料巡回上映で見えてきたこと

映画界の震災復興支援はその後、どうなったのか? 検証3.無料巡回上映で見えてきたこと

今回は、『シネマトゥデイ』から転載させていただきました。
※すべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/283230をごらんください。

映画界の震災復興支援はその後、どうなったのか? 検証3.無料巡回上映で見えてきたこと

検証3.無料巡回上映で見えてきたこと

映画界の震災復興支援はその後、どうなったのか? 検証3.無料巡回上映で見えてきたこと

東京国際映画祭で行われたチャリティー募金
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/cinema10.jpg

2012年10月20~28日に開催された第25回東京国際映画祭期間中、会場でチャリティー募金が行われた。これは第21回からグリーンチャリティーと称して森林植樹を目的としていたが、2011年からはその一部を「東北に映画を届けよう!プロジェクト」を実践しているシネマエール東北*1へ(主催:一般社団法人コミュニティシネマセンター*2)にも寄付されている。

*1:『映画応援団 シネマエール東北』サイト
http://cinema-yell-tohoku.com/

*2:『コミュニティシネマセンター』サイト
http://jc3.jp/

今年の総額は146万235円で、うちシネマエール東北へは48万6,745円。同団体は、こうした映画ファンからの募金や、芸術文化振興基金*3、ニューヨークのジャパン・ソサエティーからの助成金が大きな運営資金となっている。その結果、本格スタートした2011年6~12月末までの7か月で、122会場で162回上映し、約5,000人に映画を届けた。今年に入ってからもほぼ毎週のように東北中を駆け回っている。

*3:『芸術文化振興基金 独立行政法人 日本芸術文化振興会』サイト
http://www.ntj.jac.go.jp/kikin.html

映画界の震災復興支援はその後、どうなったのか? 検証3.無料巡回上映で見えてきたこと

映画屋とその仲間たち
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/cinema11.jpg

前章で述べたように、映画会社各社から無料提供されたDVDなどを実際に被災地へ届けているのはシネマエール東北やNPO団体、そしてボランティアグループだ。しかし、こうしたグループの活動も震災1年を過ぎてから減少している。中には、阪本順治*4監督や行定勲*5監督らが参加していた「映画屋とその仲間たち」にように、当初から1年の期間限定で動いていたグループもいる。

*4:「「阪本順治」の映画関連情報」 『シネマトゥデイ』
http://www.cinematoday.jp/name/阪本順治

*5:「「行定勲」の映画関連情報」 『シネマトゥデイ』
http://www.cinematoday.jp/name/行定勲

だが、多くのボランティアの動きを鈍らせたのは、復興支援で無料化されていた高速道路料金が2012年3月末で終了したことが大きい(原発事故による避難者の支援のため、一部は継続)。さらに映画上映の場合、それまでは避難所で上映すればよかったが、今後はホールなどの使用料が発生する。また映画会社によっては、震災後1年を契機に今まで無料貸し出ししていた作品を有料化する動きもあり、金銭的な負担が大きくなってきた。シネマエール東北の岩崎ゆう子さんは「継続した支援を行うためにも、せめて後1年は無料貸し出しを何とかお願いできれば」と語る。

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