任天堂製プレイステーションを振り返る

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いまや世界的に知られているゲームハードの『プレイステーション』シリーズ。『プレイステーション2』で爆発的なヒットをし、DVDプレイヤーとしても使用できることから、ビデオテープからDVDへの機器世代交代を進めさせた張本人ともいわれている。『プレイステーション3』は世界的にみるとシェア争いで『Wii』や『Xbox360』に遅れをとっているが、2009年9月に1万円もの値下げを行ったことから、どんどんシェアを広めていくのではないかと思われる。

また、人気ゲームソフト『ファイナルファンタジーXIII』が発売されることが決定しており、ウワサでは12月17日に発売されるとされている。また、2010年にはオンライン専用として『ファイナルファンタジーXIV』も発売される予定だ。それらのことを考えると、2009~2010年は『プレイステーション3』にとって躍進の年になるはずだ。

そんな前途明るい『プレイステーション3』だが、最初に発売された初代『プレイステーション』は、実は任天堂から発売される予定だったのをご存知だろうか? 明確に言えば、『スーパーファミコン』のCD-ROMシステムとして、ソニーが任天堂と共同開発した『プレイステーション』が発売されるはずだったのである。

『スーパーファミコン』はカートリッジROM、すなわちカセットでゲームソフトを販売していたが、当時はすでに容量の限界にきていた。もちろん容量を増やすことは可能なのだが、容量のぶんだけゲームを記録する部分を増やしていかなくてはならず、そうなるとゲームソフトが高額になってしまうという事態に。たとえば、『ファイナルファンタジーVI』は11,400円(税別)という現在のゲームソフトよりも高額な価格で販売されていたのである。

そこで任天堂は、大容量を扱えるCD-ROMゲームソフトを『スーパーファミコン』で再生(起動)できるシステムをソニーとともに開発。その再生装置は『プレイステーション』と名づけられ、『スーパーファミコン』の下に置くようなかたちで設置するものだった。『ファミコン』の『ディスクシステム』、『ニンテンドウ64』の『64DD』と同じようなポジションと考えていい。

しかし、CD-ROMに関する仕様にあまり納得がいかなかった任天堂はソニーと決裂。任天堂は『ニンテンドウ64』を開発、ソニーは独自の『プレイステーション』を開発する道を歩んだという。ちなみに『ニンテンドウ64』は糸井重里氏が名付け親とされている(この話は後日掲載する予定だ)。

『ニンテンドーゲームキューブ』を除けば、すべてのゲームハードに『ディスクシステム』や『64DD』などのサブ本体が発売されている。『Wii』にもそのような装置が開発されるのだろうか?『スーパーファミコン』の『プレイステーション』、ゲームファンとしては一度は見ておきたかったが、さまざまなゲームが遊べる今を考えると、任天堂とソニーが別々の道を歩んだことは良い選択だったのかもしれない。

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