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遺産相続、「隠し子の権利」とは?

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 遺産相続や土地の売買、あるいは債務整理など、法律の専門家に相談しなければならない出来事は誰の人生にも一度や二度はあるはずです。
 こんな時、多くの人は弁護士に相談することを考えるものですが、弁護士よりも身近な存在として司法書士に相談するのも一つの手です。
 『新米司法書士はるかの事件ファイル』(自由国民社/刊)は、司法書士の試験に合格したばかりの主人公・はるかが、勤務先の事務所に持ち込まれるさまざまな法律上のトラブルを解決していく一冊。ライトノベル形式で書かれているため、法律に詳しくない人でも司法書士の仕事や、実際にあるトラブルを知ることができます。

■両親が死んだため、兄弟で土地相続が発生。しかし…
 はるかの家族は両親とはるか、母方の祖父の四人暮らしでしたが、ある日祖父が病気で亡くなってしまいました。
 はるかの家は、建物は父親の名義でしたが、土地は祖父の名義だったため、名義を変える必要が生じます。登記の名義変更は司法書士の仕事。はるかの出番です。
 母方の祖母はすでに亡くなっていたため、はるかの母が一人っ子であれば法定相続人は母だけなので話は単純。しかし、母には弟(=はるかの叔父)がいたのです。
 よく知られているように、兄弟の法定相続分は等分なので、はるかの家の土地の半分は叔父にも相続する権利があります。

■遺産相続、「兄弟は等分」の誤解
 しかし、これはあくまでも、相続人の間でどうしても話がまとまらない場合のこと。つまり、叔父さえ納得すれば、はるかの母が土地の全てを相続することも可能なのです。
 はるかの事務所のボスいわく、遺産分割はほとんどの場合は円満にまとまりますが、中には相続争いになってしまうケースもあるそう。兄弟間でいったん争いになってしまうと、その後仲のいい兄弟に戻ることは難しく、他人以上に憎しみ合う関係になってしまうこともあるようです。
 さて、母が叔父に電話をすると、叔父はあっさりと土地の名義を母に書き換えることに同意してくれました。そして、祖父が残した預金は二人で等分することに。
 相続の割合さえ決まれば、あとは手続きだけです。しかし、話はここで終わりませんでした。

■祖父に婚外子が発覚!相続はどうなる?
 相続でもっとも大変なのは、亡くなった人の戸籍を集めること。原則として故人の出生から死亡まで、一日の空白もない戸籍を集めなければなりません。
 ところが、ここでとんでもないことが起こります。
 戸籍集めの過程で調べていた除籍謄本の記述から、故人には結婚していない女性との間に子どもがいることが発覚したのです。
 当然、はるかは、祖父に隠し子がいたのではないかと考え、ショックを受けます。相続についても、その隠し子にも権利が生まれるため、ややこしいことに。
 ちなみに、婚外子の法定相続分は婚内子の半分。つまり、祖父の財産(土地・預金)を母、叔父、隠し子の三人で分けるとすると、母と叔父は財産の五分の二、隠し子は五分の一を相続できるということです。
 もし、隠し子が強硬に相続権を主張してきたら、財産の五分の一を渡さなければなりません。
 しかし、事態はさらに思わぬ方向に…

 どんなに平穏に暮らしていても、なんらかの事情で法的手続きが必要になることは必ずあります。本書で扱われている事例に目を通して、司法書士の仕事に触れておけば、いざとなった時に、どう行動すべきかがわかるはず。
 本書には、この他にも司法書士業務のエピソードが紹介されており、生活に必要な法知識を身につけるのに役立ってくれます。もちろん、このお話の結末も載っているので、続きが気になる人はぜひ手に取ってみてください。
(新刊JP編集部)



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