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【オトナ女子映画部】兄のように愛せても、夫として愛せない人との結婚は“死”『ジェーン・エア』

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“女としてどう生きていたいか”

どんな時代に、どんな不幸な境遇に生まれようとも、決して負けず、身分が低いからといって自分を卑下することもなく、誰に媚びることなく、尊厳を守り抜くジェーン・エア(ミア・ワシコウスカ)。
女性なら誰もが、彼女の生き方に共感せずにはいられないはずだ。

孤児として生まれ、叔母とその息子に虐められて育ったジェーン。寄宿学校に入れられ、そこでも酷い扱いを受ける。ジェーンが信じるのは、自分自身の魂だけ。虐め抜かれた幼少時代の経験から、感情を押し殺し、理性を失うことは決してない。

そんな彼女が初めて“愛”を知る。相手はガヴァネス(家庭教師)として雇われた先の主、エドワード・フェアファックス・ロチェスター(マイケル・ファスベンダー)。自分をしっかりと持ち、人の意見に決して合わせることのないジェーンの率直で気骨な性格は、身分の違いを超えて、虚栄に満ちた貴婦人たちしか知らなかったエドワードの心を惹き付けた。

自分の生き方を貫くということは、決して楽ではない。
人生は、人に合わせて生きる方が、ずっと楽である。
ジェーンが育った叔母の屋敷で働くすべてのものたちも、ジェーンが入れられた施設で働くものたちや彼女に手を差し伸べなかった子供たちも、ジェーンを虐めたくて虐めたわけではないのだろう。

自分が正しいと思うことを貫くことで、自分の生活が脅かされることを恐れて、楽に生きることを選んでしまったのだ。それを一概に責めることはできない。けれど、心の中では「ジェーンのように生きたい」と、本当は誰もが思っているはずだ。だからこそ、『ジェーン・エア』は世紀をまたいで、語り継がれるのだろう。

愛を誓い合った後に、エドワードに精神病の妻がいることを知るという、なんとも残酷なストーリー。しかしジェーンから学びたいのは、“愛”を知った後の彼女の強さ。

「打ち明けられなかった弱いわたしを許してくれ。父親が金目当てに決めた結婚だ。愛しているのは君だけだ」と、許しを請うエドワード。エドワードを愛するジェーンの気持ちはもちろん変わっていない。エドワードの愛も本物だろう。精神病の妻と、どんな関係があるわけでもない。自分の気持ちと闘ってエドワードを見つめるジェーン……。そして「Oh, God…help me」(神様、お力をお貸しください)と言ってエドワードの手を振り払い、出て行くのだ。

泣かず、叫ばず、非難せず、彼女がただ一言残した言葉。

「尊厳を守りたいの」

ジェーンのような境遇に生まれ、初めて“愛”を知り、愛し、愛される人を失ってでも決して渇望にのみこまれない“強さ”……。
「なんでそこまで……」とも思うが、結局はこの“尊厳”を貫くのがジェーンであり、そんな彼女だからこそエドワードにも愛されたのだろう。

「兄のように愛せても、夫として愛せなければ、結婚は“死”」

とエドワードと別れた後も彼を想い続け、命の恩人からのプロポーズを断るシーンも印象的だ。ジェーンは決して楽な道を選ばない。いばらの道になろうとも、ジェーンのように魂が求める生き方をしていれば、「何かが違う……」と思うことなどないのかもしれない。自分を見失いそうになった時、繰り返しバイブルにしたい映画だ!(安部沙織)

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※表示 – 改変禁止 2.1 日本 (CC BY-ND 2.1)

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