「なるほどくん会いたかったよ~!」人気2タイトルがコラボした超話題作『レイトン教授VS逆転裁判』レビュー [レビュアー:藤本エリ]

access_time create folderゲーム

今回は、オタク女性のための情報サイト『オタ女』編集長・藤本エリが話題の3DSタイトルをプレイレビュー。

『オタ女』:http://otajo.jp/

ニンテンドー3DS『レイトン教授VS逆転裁判』プレイレビュー

人気ゲームタイトル2つがタッグを組んだ超話題作として、11月29日に発売した『レイトン教授VS逆転裁判』。『逆転裁判』が大好きな筆者は、このソフトの為にニンテンドー3DS LLを購入。『レイトン教授VS逆転裁判』発売までの時間は、女の子の着せ替えを楽しんだり、AKB48と一緒に踊ったり、魚釣りをしてはリサイクルショップに足を運んでいました。

そしてついに『レイトン教授VS逆転裁判』の発売日。早期購入者特典「『レイトン教授VS逆転裁判』特製アニメフィルム付きオリジナルサウンドトラック」も無事ゲットした筆者はホクホク顔で帰宅。早速遊んでみたので、僭越ながらレビューを書いてみたいと思います。

ちなみに、筆者はニンテンドーDS版から『逆転裁判』をプレイしはじめた新規ファンなのですが、『逆転裁判』をクリアして「面白すぎる!!」と味をしめ、2、3と一気に遊んだのでした。当時、面白すぎてゲームをやめることが出来ず、南の島へ旅行に来ているというのにホテルのプールサイドでも遊び続け、アメリカから来ていた他のお客さんに「Nintendo!! hahaha!」と言われたほど(アンタ本当に好きだな! みたいな感じで)。

今さら聞けない、2つの人気ゲームの特徴とは?

『レイトン教授シリーズ』は、2007年2月の発売以降、5作のソフト、ソーシャルゲームを発表し、2009年にはアニメ映画も公開したとナゾトキ・ファンタジーアドベンチャーゲーム。ひらめきや、発想の柔軟さが大切になるナゾ(パズル)などのゲームに、エルシャール・レイトンを主人公にしたストーリー要素も加わっている。「ナゾ解明!」と無事にクリア出来た時のスッキリ感がすごい。

『逆転裁判シリーズ』は、2001年10月の発売以降、スピンオフ作品『逆転検事』を含め7作のソフトを発表し、2009年には宝塚公演、2012年には実写版映画が公開された法廷バトルアドベンチャーゲーム。弁護士、成歩堂龍一と共に事件の謎を解く為に証拠を集めたり、法廷で検事と戦ったり。ゲーム自体の面白さはもちろん、なるほどくんを中心とする魅力的なキャラクター達の人気が高い。

※上記に使用した画像は共に『レイトン教授VS逆転裁判』の物です。

『レイトン教授VS逆転裁判』の物語はこうして始まる

『レイトン教授VS逆転裁判』は、異世界・ラビリンスシティでの魔女裁判というオリジナルの物語に、レイトンと成歩堂、そしてレイトンの自称一番弟子・ルークと成歩堂の相棒・真宵が挑んでいくという設定。

レイトンの前に突然現れる、“マホーネ”という少女。彼女は恐ろしい魔女に追われており、一度はレイトンが助けるも、結局見失ってしまい、マホーネを追ううちにラビリンスシティに迷い込んでしまう。

一方の成歩堂は、イギリス出張中にマホーネの弁護を頼まれ、無事に解決させるものの、不思議な本を開いた途端同じくラビリンスシティに迷い込んでしまう。この新キャラクター・マホーネの声は『魔法少女まどか☆マギカ』のまどか役でもお馴染みの声優、悠木碧さんが担当しています。

序盤はそれぞれのゲームの魅力を楽しんで

このゲームの魅力は、一言で言えば『レイトン教授』シリーズと『逆転裁判』シリーズの面白さが1つになったということでしょう。「アドベンチャーパート」では『レイトン教授』シリーズならではのナゾトキゲームにチャレンジ。ラビリンスシティに迷い込んだレイトンとルークに、街の人々から次々と問題が出されるので、頑張って解明していく。そして少しずつ魔女裁判の謎が解けてくるという仕組みです。独創的で、ファンタジーな世界観が可愛いので、レイトンファンも満足出来るはずです。

「裁判パート」では、お馴染みのキャラクターたちの会話を楽しみながら、証人をゆさぶり、証拠をつきつけて事件を逆転させていきます。

『逆転裁判3』の発表から早8年、『逆転裁判4』では暗い過去をかかえたニヒルな成歩堂だっただけに、このちょっとオトボケで憎めない“ナルホドー”の姿はファンにとっては嬉しい限りです。

レイトンと成歩堂。2人が出会った時、何かがはじまる

謎の少女マホーネが魔女裁判にかけられるシーンでは、今までとは異なる裁判の様子にユーザーも戸惑うでしょう。何せここはラビリンスシティ。“指紋”が証拠として認められないほど、現実世界の常識は通じません。

今回、成歩堂とのバトル相手となるのがジーケン・バーンロッド卿。魔女を裁く為に法廷に立つ検察士。とても正義感にあふれていて、ラビリンスシティの住人から絶大な支持を得ている。つまり、成歩堂にとっては超アウェイな裁判なのです。このジーケン卿を演じているのは人気声優の宮野真守さん。イケメンボイス!

いきなりピンチをむかえる成歩堂と真宵。そこに颯爽と現れ、オイシイところを持って……、じゃなくて手を差し伸べてくれるレイトン。先生はどんな時だって頼りになるなぁ。レイトンが持ってきてくれたのが、今回の魔女裁判でキーとなる「魔法大全」なる本。ズッシリと分厚い本には様々な魔法が記されていて、これを裁判のヒントにしたり、証拠としてつきつけることが出来ます。

といつめる、ヒント機能などこれまでの『逆転裁判』に無かった要素たち

裁判に使う新たなアイテム「魔法大全」が登場したところで、「裁判パート」に登場する新要素をご紹介。今まで基本的に1人ずつ行なっていた証人への尋問が、今回は複数で行える様になっています。

それに付随した新機能が「といつめる」。1人の証人が事件について話している時に、別の証人が驚いたり、妙なリアクションをとることがあるので、注意深く見ていて欲しい。

するとその証人を選択し、その反応について「といつめる」ことが可能に。複数の証人がいる時は、その会話の中にチグハグな部分が生じてくることも。そのムジュンを見つけて、事件の全貌を明らかにしていこう。

また、「アドベンチャーパート」で見つけた“ひらめきコイン”は、ナゾトキのヒントに使うだけでは無く、「裁判パート」でヒントを得るにも使う事が出来ます。今までの『逆転裁判』では「あの人の言ってることがおかしい様な……?」や「何か違和感があるよ」といった間接的なヒントはあったものの、「つきつける」場所や回答の選択支を絞り込んでくれるのは新機能。『逆転裁判』初心者で、裁判に苦労しているという人は使うとスムーズにゲームが進行します。

人気制作会社「ボンズ」による、美しいアニメは必見!

ゲームの冒頭から引き込まれる大迫力のアニメーション。『エウレカセブンAO』や『鋼の連金術師』でお馴染みの人気アニメーション制作会社「ボンズ」が手がけているだけあって、見応えは十分。

『レイトン教授』のアニメパートは、アニメ映画化されているだけあって自然な仕上がりです。一方の『逆転裁判』では、これまでキャラクターのセリフに本格的に声があてられることが無かった為、「違和感がある」というユーザーも多い様子。賛否両論があることは間違いありませんが、今後のゲームの進行の為にもしっかりと見ておきましょう。

『レイトン教授VS逆転裁判』ならではの“ナゾ”に期待大!

これからのゲームの展開で最も期待が大きいのは、レイトン、ルーク、成歩堂、真宵の4名でナゾ解明していく部分。成歩堂が「ナゾ解明!」のポーズととっているのはとても新鮮でコラボ作ならではの楽しみ方。4人で力を合わせて、どの様に“魔女裁判”や“魔女”の謎を解き明かしていくのか、今後の展開が楽しみすぎます。

『レイトン教授』しかプレイしたことが無い人も、『逆転裁判』しかプレイしたことが無い人も、両方無い人も楽しめる作りになっているので、冬休みや年末年始を使って遊んでみてはいかがでしょうか? そこまで時間をかけずにクリア出来そうな所感ですが、今後「追加配信ダウンロードコンテンツ」で「スペシャルエピソード」などを楽しむことが出来るそうなので、そちらも期待しています。

欲を言えば、ソフト起動時に「LEVEL5」と「CAPCOM」のマークが両方表示されるのが、遅く感じてしまい、もうちょっと早く本編にいければなって思っています。……ってせっかちすぎ?

<製品概要>
『レイトン教授VS逆転裁判』
ジャンル:ナゾトキ・法廷アドベンチャー
発売日:2012年11月29日(木)
対応機種:ニンテンドー3DS、ニンテンドー3DS LL 
希望小売価格:5,980円(税込)
発売元:株式会社レベルファイブ
公式サイト:http://www.layton-vs-gyakuten.jp/

(c)2012 LEVEL-5 Inc. (c)CAPCOM CO., LTD. 2012

(ゲームレビュアー:藤本エリhttp://game.getnews.jp/a/195

  1. HOME
  2. ゲーム
  3. 「なるほどくん会いたかったよ~!」人気2タイトルがコラボした超話題作『レイトン教授VS逆転裁判』レビュー [レビュアー:藤本エリ]
access_time create folderゲーム

ゲーム通信

最新ゲームレビューとゲーム実況放送の情報をお伝えするエンターテインメントニュースサイトです。ゲームの情報を少しずつ増やしていきたいとおもいます!

ウェブサイト: http://game.getnews.jp/

TwitterID: gamereviewblog

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。