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TDRが「ヘリウム不足」で風船販売中止の背景に医療問題あり

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 クリスマス商戦が本格化する中、レジャー業界が大慌てになっている。装飾や子供たちへの配布、販売に欠かせぬ「風船」が全く使えない状況なのだ。東京ディズニーリゾートは、11月21日に、開演以来初の「風船販売の中止」を宣言。

 理由は、「風船に使うヘリウムガスを調達できなくなったため」だ。

 気体として知られるヘリウムは、風船に入れたり、声色を変えるパーティグッズなどに用いられる。一方で熱伝導率が高い特性を生かし、ハイテク産業や医療産業では機器の冷却に不可欠とされている。

 だが、ヘリウムは人工で作ることができず、数年後には備蓄が底をつくという。

「稼働時に高熱を発するMRIにはヘリウムガスが不可欠。ヘリウムがないために納入が予定通りにできない状況が生まれています」(医療機器メーカー)

“ヘリウム危機”を巡ってイギリスではこんな論争も起きた。インペリアル大学の教授は、「パーティバルーンにヘリウムを使用するのは間違った使い道。苛立ちを感じる」と発言し、英国バルーン協会は、「医療機関の使用済みのガスをリサイクルしたもので、医療業界から奪っているものではない」と反論。

 クリスマスが近づく中、パーティバルーンを取り扱う会社は次のように話した。

「医療優先でガスが手に入らないため廃業するところも出てきている。『ヘリウムが枯渇している状況で、風船なんかに使っている場合じゃねぇだろ!』というクレームもあります」

 業界にとっては、“かる~い”問題とはいかないようだ。

※週刊ポスト2012年12月14日号



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