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資格やスキルアップブームの落とし穴とは?

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 資格を取る、TOEICで高得点を取る…。こういったスキルアップは、就職や転職、昇進に有利に働くものと信じている人は多いだろう。
 では、スキルアップとしてやった勉強や転職によるキャリアアップは、本当に5年後、10年後の自分の幸せにつながるのだろうか。

 『なぜ、勉強しても出世できないのか? いま求められる「脱スキル」の仕事術』(佐藤留美/著、ソフトバンククリエイティブ/刊)では、90年代後半から盛り上がった、スキルアップ教とは何だったのか、スキルアップ教の教徒たちが行き詰ってしまう原因を究明し、どうすればスキルアップ以外の方法で幸せな働き方を実現できるかを紹介する。

 一つ例をあげると、人々が陥りがちなスキルアップ信仰の中に「TOEIC」がある。数ある資格の中でも、大学生、社会人、共に関心を集めていて、人気だ。
 「TOIEC」のスコアアップ熱は年々高まっており、受験者数も過去10年で2倍以上に膨れ上がっていて、2011年度には227万人に達している。そして、実際に「TOEIC」スコアを採用基準や昇進条件の一つとして設けている企業も多い。
 財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が2011年に発表した「上場企業における英語活用実態調査」によると、調査をした上場企業278社のうち、採用において「TOEIC」スコアを「参考にしている」「参考にしたことがある」と答えた企業は、実に8割弱にものぼる。就職や出世にかかわるとなれば、勉強しないわけにはいかない。

 しかし、最近ではこの「TOEIC」ブームに対して批判的な声も多いという。また、そもそも国際的な英語力判定基準としては、「TOEIC」より「TOEFL」のほうが優勢だという側面もあるようだ。世界で通用する人材を育成しようとする企業の思惑と、矛盾してしまっているのではないだろうか。

 スキルアップは、「TOEIC」で高得点を目指したり、ただ資格を取ればいいというものではない。所得した資格を活かせる仕事に就くこと、そして売上や業務に好影響を与えるという実績が伴わなければ、あまり意味があるとはない。
 だからこそ、資格を取る以前に、普段の仕事や生活での真面目で地道な努力が重要になってくる。人に素直に教わろうとする姿勢、今いる職場のことを考えること、人に分かりやすく伝える努力…いろいろあるが、そういった小技に頼らない、今の仕事で愚直に結果を出そうとする、“脱スキルアップ”の姿勢が求められるのだ。

 ただ、もちろん、目標を達成するために資格やスキルアップ術が必要なのであれば、それは活用すべきであるのも事実。一番よくないのは、スキルアップすることが目的になってしまうことではないだろうか。
 スキルアップに本当に必要なものは何か? 得たスキルをどう活用するか? これをじっくりと考えることで力がつくのではないだろうか。
(新刊JP編集部)



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