往年の大女優、森光子さん死去

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往年の大女優、森光子さん死去

女優・歌手の森光子さんが10日、心不全のため都内の病院で亡くなられていたことがわかった。92歳だった。
森さんは1920年(大正9年)京都生まれ。いとこで俳優の嵐寛寿郎氏のプロダクションに入り、映画『なりひら小僧・春日八百小町』でデビュー。戦前から昭和30年代前半にかけ、京都や大阪を中心に女優として活躍した。終戦後、肺結核を患い闘病生活を送るが、NHKのラジオドラマで芸能界に復帰。昭和33年、梅田コマ劇場の舞台『あまから人生』での演技が劇作家、菊田一夫氏の目にとまり、東京の芸術座に進出。これが転機となり、36年舞台『放浪記』の林芙美子役で初主演。以降、『放浪記』は森光子の代表作となり通算二千回以上の公演を記録した。
また紫綬褒章(1984年)を始めとし、勲三等瑞宝章(1992年)、文化勲章(2005年)国民栄誉賞(2009年)の他、文化功労者、東京名誉都民などさまざまな賞を受賞した。ちなみに紫綬褒章を授与された時、年齢を3歳サバ読みしていることが発覚したものの、特に批判はなかったとか。
私生活では映画監督森一生との婚約解消、戦後進駐軍でジャズ歌手として働いていた時に米兵からプロポーズを受け婚約したものの、渡米を拒否したエピソードが知られている。ジャニーズの大ファンで、少年隊のヒガシこと東山紀之ととても仲が良かったことは特に有名。
高齢になっても元気な女優として知られ、80歳を過ぎても舞台『放浪記』では劇中で森さんが行う『でんぐり返し』が名物となっていたが、2008年頃より体調不良を理由に万歳三唱に変更。その後も舞台出演やナレーターとしての芸能活動を行なっていたものの、徐々に表舞台に姿を見せなくなっていた。
なお通夜、葬儀・告別式の日程は未定。

(画像は時事ドットコム(http://www.jiji.com/jc/c?g=obt_30&k=2012111400879&p=0121114at55&rel=pv)から引用)

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