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難解な哲学書を理解するコツ

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 ビールやカクテルなどを片手に本を楽しむことができる読書家のためのイベント、『Discover Book Bar』が、2012年11月2日に主催者である東京都千代田区の出版社、ディスカヴァー・トゥエンティワンで行われた。
 このイベントは、数々のベストセラーを持つ同社のライブラリーを使い、お酒を飲みながら、“読書”という共通の趣味を持つ人と交流することができ、ゲストの講演などを聞くこともできる。
 第3回となる今回のゲストは、著書『超訳 ニーチェの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン/刊)が110万部を超える大ベストセラーとなった作家の白取春彦氏と、先月13日に新刊『「耳読(ミミドク)」で、もっと読めるようになる!』を同社から刊行した、株式会社オトバンク会長の上田渉氏。

 最初に講演を行った上田氏は、自身の大学受験において耳から知識を吸収する勉強法で合格をつかみ取った経験を持ち、その体験からオトバンクを創業、“耳で聴く本”であるオーディオブックの販売サイト「FeBe」を立ち上げた。
 講演では「FeBe」の人気コンテンツである『君と会えたから…』(喜多川泰/著、ディスカヴァー・トゥエンティワン/刊)や『ユダヤ人大富豪の教え』(本田健/著、大和書房/刊)の音声を流しながら、オーディオブックの良さや実用性を、自身の体験や著作の内容を交えつつ紹介した。
 上田氏いわく、オーディオブックの最大の特徴は「ゆるいテンションでずっと聞き続けられること」。集中力を保っていなくても知識を入れられる点が紙の本との最も大きな違いなのだそう。

 一方、白取氏の講演は『超訳 ニーチェの言葉』の担当編集者である藤田浩芳氏との対談の形をとった。難解だと思われがちな哲学書を平易な言葉に噛み砕いて紹介することで絶大な支持を得ている白取氏だけに、対談の内容は本の読解について。
 仕事の必要上、今はミシェル・フーコーの著作を読んでいるという同氏は、難解な本を読むコツとして「たくさん本を買ってきて、手当たり次第に好きなページを開いて読む」ことを挙げた。そうすることで徐々に書き手の思考のパターンや癖などがわかってくるため、理解が進むと述べた。

 ディスカヴァー・トゥエンティワン社長室の山崎あゆみさんによると、このイベントは同社ではなく、読者の強い要望により実現したのだそう。
 今後も著者、編集者など“本”にまつわる様々なゲストを招いて開催される予定とあり、イベントとしてさらなる成長が見込まれる。
 第4回となる次回は、同社社長の干場弓子氏による、先月ドイツで行われた「フランクフルト・ブックフェア」視察レポートが予定されており、読書家はもちろん出版業界に関心を持つ学生も必見だ。
(新刊JP編集部)



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