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16号の果て

この記事は佐藤健太郎さんのブログ『国道系。』からご寄稿いただきました。
※すべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/271183をごらんください。

16号の果て

「首都圏」という言葉にはいろいろな定義がある。法律的には山梨県を含む関東地方1都7県を指すらしいが、人によっては1都3県だったりもする。以前はスタバのあるところという説もあったが、今や茨城の片田舎にさえも平然とスタバがあるので、この定義も使えなくなった。

国道野郎たる筆者が考える首都圏は、「国道16号の通っている街まで」だ。これで、千葉、柏、春日部、さいたま、川越、八王子、相模原、横浜といったところがすっぽりと内包される。実際、都心から四方へ伸びていく国道(1号・4号・6号・14号・15号・17号・20号・122号・246号・254号)など走っていると、国道16号のラインを越えたとたんにわかりやすく田舎になる。国道16号という道は、首都圏の縁取りとして実にふさわしいと思うのだ。まあ神奈川に関しては、もうちょっと広げて129号くらいのラインてもいいかと思うけれど。国道を走るということは、こうして日本の姿というものを自分の目で見つめることでもある。

http://px1img.getnews.jp/img/archives/imp/and_271183.jpg
(画像 :16号エリア地図。)

というわけで16号の交通量は常に多い。ほとんどの場所で上下4車線以上が確保されており、保土ヶ谷バイパスなどは、6車線あってもずっと渋滞している。これだけの都市をつなぎ、都心からの放射道路を横に結んでいるのだから、当然といえば当然だ。

さて上の地図をご覧いただければわかる通り、16号は「東京環状」といいつつ完全な輪っかではない。東側は千葉県富津市で、西側は神奈川県横須賀市で海に当たって途切れてしまうのだ。環七・環八と並び、きさまも名ばかり環状道路かと言いたくなるが、まあ世の中そういうものだ。

で、この16号の 端っこというものを見たことがあるという方はいるだろうか。たぶん、マニア以外にはほとんどいないのではないか。あまりわざわざ行かない場所ではあるし、たぶん通っていてもそこが16号の終わりとは気づかないと思う。多数の車が行き交う幹線道路・国道16号は、末端付近で徐々に細くなってゆき、小さな交差点で溶けるように消えるのである。

千葉側は、富津市の富津交差点で文字通りふっつりと消える。いや、全力でオヤジギャグを放っている場合ではないが。現場に行ってみても、何でここで終わるのか、根拠は何なんですかといいたくなるような、どこにでもある小さな交差点だ。

http://gdgdtrip.jp/files/2012/11/34af2f746c6e40f8327f151983cb052d.jpg
(画像 :画面奥が16号。手前及び左側は千葉県道255号。)

反対側の横須賀側はどうか。ふと思い出したので、久々に先日訪ねてみた。

16号の起点である横浜から南下し、大小の起伏とトンネル群を越えていくと、そこは港町横須賀である。ここらの16号は 幹線道路としての貫禄を示し、街の中央を走る4車線のメインストリートである。が、「救急医療センター前」交差点で、16号は突然裏道に追いやられ、メインストリートの座を134号に譲る。引退間際の選手がトレードに出される姿のようで、何か悲哀を感じぬでもない。

http://gdgdtrip.jp/files/2012/11/85604fb486f8e07b7a7e89817246d4d9.jpg
(画像  :え?僕そっちですか?的に、裏道に入り込まされる16号。)

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