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【オトナ女子映画部】熟女はなぜ若い男を抱きたがるのか?『卒業』

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エレーン!エレーン!」
「ベーーーーーン!!」

1967年にこの「卒業」が公開されて以来、数々の作品にパロディとして使われる程にまでなったこの“教会から花嫁を連れ去る”シーン。
映画を観た事のない人でも、このエピソードだけは知っていると思う。逆に観た事のない人たちは、元祖“花嫁略奪”ストーリーを、とてもロマンティックなお話だと思っているかもしれない。

でもこの映画はエレーン(キャサリン・ロス)とベン(ダスティン・ホフマン)のラブストーリーではない。彼らの目的は、あくまでも“親に敷かれたレールの上からの脱却”であり、逆に言えば相手は誰でも良かったのかもしれない。本当の主役は彼らではない。

エレーンの母である、Mrs.ロビンソン(アン・バンクロウフト)。

美しく、頭もよく、才能にも溢れていた彼女は、“妊娠”をきっかけに“夢”を諦めた。そして妻となり、母となり、娘は自分が結婚した年になるまでに成長した。そんな矢先、夫がビジネスパートナーである友人の息子(ベン)と娘を結婚させようとしていることを知り、彼女の中で何かが爆発した。

ベンを誘惑し、逢瀬を重ねるMrs.ロビンソン。彼女の目的は何なのか?

今では体の関係も愛情も何もない夫への復讐か、それともベンのような純粋な青年ともう一度人生をやり直したかったのか、それとも、娘に自分のような人生を送らせないために結婚を阻止したのか?

きっと全てが答えだろう。

Mrs.ロビンソンとベンが一度だけ恋人のように語り合うシーンがある。情事を重ねるだけでなく、何か、アートの話とか、会話をしましょうというベンに対して、興味がないと言い返すMrs.ロビンソン。それでもベンは話を続ける。

ベン「どうして結婚したんですか?」
Mrs.ロビンソン「……」
ベン「?」
Mrs.ロビンソン「娘には内緒よ」
ベン「妊娠したから結婚を?」
Mrs.ロビンソン「……」
ベン「学生の時に?」
Mrs.ロビンソン「……」
ベン「大学では何を専攻していたんですか?」
Mrs.ロビンソン「アートよ」
ベン「でもさっきアートには興味はないって……」

この時のMrs.ロビンソンの悲しみと絶望、後悔の入り交じった表情が忘れられない。彼女は自分の人生をずっと後悔して生きてきたのかもしれない。

「妊娠したから結婚を決める」

授かり婚が悪いとは思わないし、早くにそのように結婚して幸せな人も沢山知っている。でも“妊娠”が結婚の“原因”となり、「あの妊娠さえなければ……」なんて思ってしまう人生はあまりにも悲しすぎる。アメリカン・ニューシネマらしいアンチハッピーエンドだからこそ、「女として後悔しない人生を生きろ」というMrs.ロビンソンのメッセージが強く胸に突き刺さる。

学生の頃、ベンとエレーンの目線でこの映画を観た事のある独女には、ぜひもう一度Mrs.ロビンソンの目線でこの映画を観直して欲しい。(安部沙織)

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※表示 – 改変禁止 2.1 日本 (CC BY-ND 2.1)

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