貴志祐介のSFホラー小説をアニメ化!  『新世界より』は名作の予感がする[6.8/10点]

access_time create folderエンタメ
新世界より 新世界より

秋アニメクロスレビュー『新世界より』

1000年後。かつて茨城と呼ばれていた地域の南端に広がる人口3000人ほどの町・神栖66町。和貴園と呼ばれる小学校に通っていた早季は、潜在的に人間に備わった超能力”呪力”の発現のため、利根川上流の隠れ寺・清浄寺での神聖な儀式に臨む。

原作/貴志祐介
制作/A-1 Pictures
監督/石浜真史
声優/種田梨沙、東條加那子、梶裕貴、花澤香菜、堀江由衣、 浪川大輔
10月2日よりスタート
テレビ朝日 毎週火曜深夜3時10分~
公式サイト:http://www.tv-asahi.co.jp/shinsekaiyori/
『ガジェット通信』秋アニメクロスレビュー 記事一覧はこちら

総合得点 平均

6.8/10点(レビュアー 名)

渋市飛鳥 のレビュー

演出 8
脚本 9
作画 6
OP / ED 6
キャラクター 6
-----
総合 7

物語の始まりで、グッと引きこまれてしまいました。
1000年後の茨城を舞台にしたSF+ちょっとホラーな作品なのですが、原作が良いのか複雑な設定も気にならずに楽しめました。
主人公・渡辺早季の心の動きがよく表現されていて、観ている私がハラハラする。ラストも印象を残す終わり方で、続きが気になっちゃう!
ただ、しっかりした話に対して、可愛らしいキャラクター達のギャップが少しだけ気になっちゃいました。SF好きもホラー好きも要チェック作品です。

アニ二郎探検隊 のレビュー

演出 8
脚本 8
作画 7
OP / ED 6
キャラクター 7
-----
総合 7

人々が超能力が使えるようになった1000年後という物語。子どもたちが常に超能力がそこにあるものとして日常を送っている中で示唆される黒い影。
淡い色彩で丁寧に風景を描きながら、要所では黒と赤を効果的に使い、日常と非日常のコントラストが際立ちます。
2話以降への伏線がいくつか出てきており、主人公が巻き込まれるであろう事件がどのようなものであるかが楽しみです。映画ヴィレッジのような雰囲気を感じますが、小説を原作としている分、想像以上の仕掛けが待ち受けているんだろうなと楽しみになりました。

ジョージ・レック のレビュー

演出 7
脚本 7
作画 8
OP / ED 7
ドヴォルザーク度 8
-----
総合 7

なにこれこわい。かわいらしい絵柄とは裏腹に不気味な雰囲気が漂う。若い世代に特に受けそう。
冒頭で血なまぐさいシーンを刷り込まれているだけに、登場する少年少女たちが和気あいあいとしているところを見せられるほど、彼らの今後が心配になる。ツカミとしては十分なのではないかと。ネタバレ回避に注意しながら見ると面白さ倍増の予感。
声優厨・萌え豚は即時脱落すると思うので大ヒットは狙えずとも濃いファンを生みそう。およそ3年ぶりのテレ朝深夜アニメ枠に名作の気配を感じたり。

鬼嶋 ピロ のレビュー

演出 6
脚本 4
作画 5
OP / ED 5
設定や用語を予習復習した方が良い度 9
-----
総合 5

千年後の世界が舞台の今作『新世界より』、スプラッタなグロと壮大な音楽からのスタートは劇場版的な大作感を受けます
内容の把握は公式サイトを覗いたりしないと説明がなく、わかりにくい仕様になっているので初見には厳しい入りですね。調べて納得、原作は日本SF大賞受賞作品でしたか、そりゃあどーりでチカラが入っている訳だ。
個人的にホラーとかミステリーっぽい作品ってのはあまり得意な方ではないのですが、今後のストーリーが気になる作品です。原作は3部作とのことですが、アニメではどうなのか。個人的には浪川さんが醜いバケネズミ役なのが意外で興味を引かれます。

srbn のレビュー

演出 9
脚本 7
作画 7
OP / ED 6
大物使い捨て度 10
-----
総合 8

濃厚なAパート、そしてミステリーチックな展開。にしても、何の説明もなく専門用語がドシドシ出てくる上に謎が多い、多すぎる1話。原作に著されている繊細な世界観を映像としてどう表現するかが気になっていたのですが、色彩が絶妙ですね。音も効果的で、無音演出も際立つ。早季についての描写も丁寧で、今後メイン5人とバケネズミがどう描かれるのかも楽しみです。堀江由衣さんを使い捨てするとかこのアニメのキャスト、今後すごいことになりそうですね。その辺も期待。

レビュアープロフィール

渋市飛鳥

作監や脚本よりまずは声優をチェックします。好きな声優が演じているアニメは地雷でも必ず最後まで視聴。スタジオの名前が書いてあっても出待ちはダメだぞ

アニ二郎探検隊

アニメの流通も手がける某企業に勤務する元イベント屋の30代

ジョージ・レック

古いアニメから最新のアニメまで広く浅く監視中。ロボット・能力バトル・恋愛・日常…なんでも食う系男子。好きなアニメは「聖闘士星矢」「輪るピングドラム」「ぱにぽにだっしゅ!」

鬼嶋ピロ

業界の隙間でぬるっとなんやかんやしてるアニヲタDQNですw

srbn

OPやEDに弾幕が流れるようなアニメをよく観ていますよ。

(C)貴志祐介・講談社/「新世界より」製作委員会

『ガジェット通信』秋アニメクロスレビュー 記事一覧はこちら

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 貴志祐介のSFホラー小説をアニメ化!  『新世界より』は名作の予感がする[6.8/10点]
access_time create folderエンタメ
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。