天才ゲームクリエイター・飯田和敏氏インタビュー「どうかしてるんです」

2009/08/14 16:48 hiro エンタメガジェ通デジタル・IT

2009年8月25日からマーベラスエンタテイメントより配信予定のWiiウェア専用ゲームソフト『ディシプリン＊帝国の誕生』（以下、ディシプリン）。ガジェット通信編集部は、このゲームを開発した天才ゲームクリエイター・飯田和敏さんを独占インタビューすることに成功した。

飯田さんといえば、『巨人のドシン』（64DD）や『アクアノートの休日』（PS）、『太陽のしっぽ』（PS）などを開発した人物。いったいどんな話が聞けるのか？　さっそく独占インタビューの中身をどうぞ。

・ほんとにもうショックだった
記者　『ディシプリン』の完成おめでとうございます。
飯田　ありがとうございます。でも、完成までいろいろありましたよ……。
記者　どんなことがあったのでしょうか？　開発秘話をお聞かせください。
飯田　のっちのお泊まり愛……あれは厳しかった。
記者　なんのことです？
飯田　『パフューム』ですよ……。6月にほら、大本彩乃がフライデーにお泊りを撮られたじゃないですか。
記者　そんなことありましたね。
飯田　ショックでした……。ほんとにもうショックだった……。
記者　……。
飯田　………………。

・またショック受けたんですよ
記者　『ディシプリン』の開発で苦労した点はありますか？
飯田　6月19日だったかな。かなり厳しかったです。
記者　何かあったんですか？　バグ？
飯田　かしゆかがデートしてるとこ撮影されたんですよ。またフライデーに！　今思い出しても……、厳しいですよ。
記者　……？『パフューム』の樫野有香さんのことですか？
飯田　ええ。のっちのショックを頑張って乗り越えようとしたら、またフライデーですよ。これどういうことなんですか……。
記者　……。
飯田　…………。

・どうかしてるんです
記者　『ディシプリン』の開発中にかなり苦労したわけですね。心労と言いますか、なんといいますか。
飯田　ええ。仕事が進まなくなって、何もできなくなりました。
記者　でもいまはちゃんと完成して、配信するだけになっていますよね。飯田さんのゲームを完成させたいという熱意の賜物（たまもの）といえるのでは。
飯田　記者さん、お茶でいいですか？
記者　はい？
飯田　お茶かコーヒーか……。
記者　で、ではお茶で。
飯田　どうかしてるんです。
記者　……え？　なんのことです？
飯田　どうかしてます。僕は。
記者　意味がわからないのですが。
飯田　どうかしてるんです。

・僕自身が『パフューム』なんです
記者　……どうかしてるというのは、頭が、ということでしょうか？
飯田　……いえ、『パフューム』のことです。
記者　……と申しますと？
飯田　『パフューム』による立て続けのスキャンダル。ファンのなかには耐えられない人もいるでしょう。
記者　……そ、そうですね、悲しい人はいると思います。
飯田　ファンだからだめなんですよ。
記者　飯田さんはファンではないのですか？
飯田　どうかしてるので、僕自身が『パフューム』なんです。
記者　……確かにどうかしてると思いますが、飯田さんは『パフューム』じゃないのでは？
飯田　どうかしてるの「どうか」は、ひとつになる意味での「同化」なんですよ。
記者　ひとつになる意味の同化ですか。
飯田　はい。同化です。『パフューム』とひとつになりました僕は！
記者　大丈夫ですか？
飯田　はい、もうショックから開放されました。同化したんですから！
記者　どういうことなのかわかりません。
飯田　自分が『パフューム』になることにより、ファンであることによるショックから開放されるのです。だって、フライデーされたのは『パフューム』でしょう？　自分が『パフューム』なら、ファンとしての悲しみはないのです！
記者　……。
飯田　同化してるんです。僕と『パフューム』は！
記者　……。
飯田　それからは苦しむことがなくなりました。だって僕は……。
記者　同化してるんですね。わかります。
飯田　そう、同化してる。だから踊るし歌う……。歌う。
記者　……。