「ライターはなぜ取材し続けると貧乏になるのか2〜海外・戦場取材編」開催(9/26 新宿)

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「なぜライターは取材し続けると貧乏になるのか?〜海外・戦場取材編」

8月末に開催され、好評だった「ライターはなぜ取材し続けると貧乏になるのか」というオフラインイベント。前回は東電福島第一原発に取材で通いつめたライターが登場した。結局、なぜ貧乏になるのかという疑問は解明されないまま終了し、2回目が開催されることとなった。

ライターが貧乏ってことはつまり、
素材や原稿が売れないということだ。
なぜ売れないのか。

前回、ヒントはいくつかあった。

ひとつだけ書くと「のめり込みすぎて取材しても、その素材やネタが媒体に売れるとは限らない」ということ。
ライターとして収入の安定を望むなら、ある程度、原稿や素材が売れる確信を得て動くべきだが、ここに登場する人たちはそうではないようだ。当たり前のような気はするが、彼らはそんなこと気にしなかった。
雑誌に載る約束も本になる約束もない。仕事になるかもわからないのに
取材のため時間を費やし、通いつめた。

その結果得られた素材や情報はディープなものだが、
ディープだから媒体に載るとは限らない。

その筆頭とも言えるのが、今回登場するシリア反政府軍密着取材に成功した安田純平氏だ。

激しい内戦の続くシリアは入国するのも困難とされ、さらにジャーナリストでも容赦なく攻撃の対象となる。そのシリアに潜入、反政府軍に密着取材し、帰国した。

全部自腹で。

取材者としては偉業だが、その取材者に原稿依頼や素材提供の依頼が次々とくるわけではないらしい。
しかし読者としてはそういった取材者が書いたものも読んでみたい。なぜそこと読者がつながらないのか。
メディアは一体、どうなっているのか。

さらにもう一名、海外取材――特に戦場取材を重ねている常岡浩介氏が今回のイベントに登場。

それにしても安田純平氏と常岡浩介氏。
なんともディープな組み合わせだ。

この2人の奇妙な共通点は「海外で拘束された経験がある」ということ。
一旦どんな話が展開するのだろう。

話をひきだす司会は前回に引き続き、中島麻美。

戦場記者による最新取材情報など、他できけない話が飛び出すこと必至。
果たして、取材し続けるライターはなぜ貧乏になるのかという疑問は今回こそ解決するのだろうか。

イベント情報

「なぜライターは取材し続けると貧乏になるのか?〜海外・戦場取材編」
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=48637488
【日時】9月26日(水)【開場】19:00〜 【開演】19:30〜
【会場】Live Wire 「ビリビリ酒場」新宿
東京都新宿区 新宿5丁目11-23 八千代ビル2F
【出演】中島麻美、安田純平、常岡浩介(ライター)
【入場料】前売り¥1500-

出演者

安田純平(やすだ じゅんぺい)
1974年埼玉県生。フリージャーナリスト。一橋大学社会学部卒。1977年信濃毎日新聞入社。2002年3月、休暇を取り個人でアフガニスタン取材。4月文化部に異動。12月再度休暇を取り、イラク取材。2003年1月退社。フリーに転身。2月からイラクに滞在、この間イラク軍やイラク警察に数度拘束される。2004年4月14日ファルージャ近郊で武装勢力に拘束されたが17日解放。この経緯が日本国内で大きく報道され、バッシングを受ける。『囚われのイラク:混迷の「戦後復興」』(現代人文社)『誰が私を「人質」にしたのか―イラク戦争の現場とメディアの虚構』(PHP研究所)を出版。2005年1月スマトラ沖地震で被災したアチェを取材。内戦状態で取材が困難となったイラクに入国して取材するため、2007年、イラク軍関連施設で料理人として働きながら、基地建設現場や民間軍事会社事務所など取材。2010年『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』(集英社新書)を出版。
電子版安田純平:http://jumpei.net
Twitterアカウント:@YASUDAjumpei
ガジェット通信:https://getnews.jp/archives/author/jumpei

常岡浩介(つねおかこうすけ)
1969年、長崎生。早稲田大学在学中にアルジェリア、リビアなどを旅し、日本に伝えられている状況と現地の状況のギャップを知り、ジャーナリストを志す。1994年長崎放送に報道部記者として入社。1998年退社し、フリーに。2000年イスラム教に改宗(改宗後の名前はシャミル)。2001年6月チェチェン共和国取材中に行方不明と報道される。「日本国籍のチェチェン国際テロリスト」と報道され、2004年ロシア秘密警察に身柄を拘束され、強制退去処分。写真週刊誌「FLASH」2003年1月21日号で『認定!ジャーナリスト貧乏日本一』と紹介される。2008年『ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記』(メディアワークス・角川グループパブリッシング)を出版。2010年4月アフガニスタンで、タリバン幹部を取材直後誘拐され、同年9月解放される。2011年9月パキスタンでの取材活動での取材活動中、パキスタン当局に拘束される。空港ロビーで6日間拘束され続け、同日強制送還により帰国。拘束していた情報機関職員は日本政府からの依頼による拘束と説明していたが、日本大使館は依頼を否定している。またパキスタン政府は拘束の理由については明らかにしていないが、地元の報道によると、常岡がアフガンでジハードに参加しようとしているために拘束したとしている。拘束中に大量の蚊に刺されたためにデング熱に罹患する。治癒直後の2011年10月28日、Live Wire#64 「拘束一代男〜常岡さんなんでそんなに捕まるの?」(自由すぎる報道協会)に出演。
シェルコの情報公開(公式):http://www.geocities.jp/shamilsh/
Twitteアカウント:@shamilsh https://twitter.com/shamilsh

中島麻美(なかしまあさみ)
1977年生まれ埼玉県育ち。出版社の編集者であり記者。2011年、日本ねじ工業協会「ねじエッセイ・小論文コンテスト」で、B部門最優秀賞を受賞。NHK「視点・論点」に「ねじ」というテーマで出演する。http://goo.gl/K8m5Y [リンク]
ガジェット通信では「レシピ+お話」という形式の連載やインタビュー記事を執筆。著書に「ガムテープでつくるバッグの本」があり「ガムテバッグの人」としてもメディアに登場している。
Twitter https://twitter.com/aknmssm
Facebook http://www.facebook.com/nakashimaasami

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深水英一郎(ふかみん)

深水英一郎(ふかみん)

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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