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新刊著者にきく:8月7日発売『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)元木昌彦さん

週刊誌は死なず

「週刊誌」というものの立ち位置は不思議だ。世の中が速報合戦に追われ一秒を争っているようなときでも悠然と週刊というペースで送り届けられる。しかしながら悲しいかなメディアというものはある程度の刺激がないと読者には振り返ってもらえない。速報性という刺激がないのであれば、おのずとスキャンダルや他では報じられなかった特ダネ探しに目が向かざるを得ないのだろうか、みなさんご存じの通り、電車の車内吊り広告では日々扇情的な週刊誌の見出しが躍っている。そんなわけで、ちょっと怪しい感じが週刊誌にはつきまとう。さらに、読んでる人って、世代的にはちょっと上の方が多い気がする……。いわゆるマスメディアが衰弱してきているという話が昨今盛んにおこなわれるようになってきたけれども、マスコミに入りそうで入らないという絶妙の立ち位置の「週刊誌」という存在。それら週刊誌の編集長をかつてつとめ、さらにはネットメディアにも足を踏み入れている元木昌彦さんが『週刊誌は死なず』という新著を上梓されるということで、いくつか質問をしてみました。

■なぜこの本を書こうと考えたのですか?

部数の低迷、損害賠償額の高額化、『週刊新潮』の誤報問題などで、このままでは週刊誌ジャーナリズムが衰弱し、消えてしまうかもしれないという危機感からです。

■この本の読みどころは?

これまで出版社系週刊誌が果たしてきた役割について、具体的な記事を上げながら論考しているところ。

■どんな人に読んで欲しいですか?

週刊誌の現場の編集者はもちろんですが、一般の人たちが、週刊誌ジャーナリズムを考えてもらうきっかけになれば嬉しいですね。

健全な民主主義を維持するためには、多様な言論が担保されなければなりません。週刊誌ジャーナリズムが消えることは、国民の知る権利が狭められることになるはずです。そのことを、この本を読めば、週刊誌をなくしてはいけないと思えるように、必ずなります。

■次に書きたい本のテーマを教えてください

同時代の、吉永小百合さんについてのノンフィクションです。

ありがとうございました


週刊誌は死なず (朝日新書 192) (新書)

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元木昌彦さんプロフィール

元木昌彦さん

1990年「FRIDAY」編集長
1992年「週刊現代」編集長
1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長
2007年「オーマイニュース日本版」編集長、その後、代表取締役社長
現在「編集者の学校」を各地で開催。上智大学、法政大学、大正大学、明治学院
大学などで「編集学」講師
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深水英一郎(ふかみん)

記者:

見たいものを見に行こう――で有名な、やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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