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【オトナ女子映画部】結婚生活の実態『おとなのけんか』

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【オトナ女子映画部】結婚生活の実態『おとなのけんか』

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「結婚なんて勢いよ。考えすぎずに結婚しちゃえばいいんだって!」

なかなか結婚しない私たち独女に、既婚者の女友達はこうアドバイスをする。
「いやいやいや、そりゃあ勢いも大事だろうが、勢いだけで結婚出来る年齢はとっくに過ぎたんだってば!」と心の中で叫んでしまうのは私だけだろうか(笑)。

そもそも“結婚”とは何なのだろう?

例えばこの映画に登場する両夫婦。それぞれが本音を腹に隠し、“大人”の仮面をつけて結婚生活を“円満風”に生きている。

子供同士の喧嘩の後、“大人だから”と感情的にならずに、話し合いで解決しようと集まったロングストリート夫妻(妻:ペネロペ/ジョディー・フォスター、夫:マイケル/ジョン・C・ライリー)とカウワン夫妻(妻:ナンシー/ケイト・ウィンスレット、夫:アラン/クリストフ・ヴァルツ)。

冷静に平和的に始まったはずの話し合いは、次第にヒートアップし、いつの間にか上辺だけで取り繕った“大人の話し合い”は跡形もなく崩れ去り、いつしか話の焦点は、“こども”から自分たち“おとな”へと代わり、それぞれの本音がむき出しになっていく。

子育ての不満から、夫婦間の不満、女への不満、男への不満、人としての不満、原題が意味する“言葉の殺戮”が繰り広げられていく。

結婚生活も楽じゃない。
そりゃあそうだ。性格も価値観も違う赤の他人同士が生活(人生)を共にするのだから。ましてや子供がいれば尚更だ。お互いが、相手のこと、子供のことをケア出来ずに自分勝手に生きていたら、結婚生活は、それはもちろん地獄だろう。

でも何よりも恐ろしいのは、多くの夫婦が“本音”を隠して、“円満夫婦”を演じて生きているのであろう事実だ。これは決して映画の中の“フィクション”ではない。この“本音”こそ、結婚生活の“ノンフィクション”だろう。

しかし、重要なのはここからだ。この“殺戮”は、“破滅の象徴”ではない。
一番大切な事を、彼らはいままでしてこなかった。相手を傷つけても、自分の醜さを露にしても、うわべだけの幸せよりもずっと大切なことがある。

“本音”で相手にぶつかること。それが何よりも“幸せ”の近道だ。
彼らはこの“殺戮”を越えて、やっと本物のカップルになったのではないだろうか。この夫婦はきっと別れない。自分達の問題をこの“殺戮”から学んだから。内容は見ていて決して愉快ではないが、“破滅”ではなく“希望”を見出す演出に、上辺だけでは手に入れられない“結婚の幸せ”のヒントを見出せる一本だ。(安部沙織)

(http://news.livedoor.com/article/detail/6896227/)
※表示 – 改変禁止 2.1 日本 (CC BY-ND 2.1)

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