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コーヒー 1990年代境に体に「悪い」から「良い」の論文増加

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 白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏が、コーヒーと病気の発症リスクとの関係について解説する。

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 コーヒーは世界中、最も多くの国で飲まれている嗜好飲料。コーヒーの赤い実は有史以前から食用にされていたとされるが、現在見られる「焙煎した豆から抽出したコーヒー」を楽しむようになったのは、13世紀のことである。

 コーヒーには習慣性があり、いったん依存が生じると「カフェイン禁断頭痛」と呼ばれる一種の禁断症状が現われることが知られている。また急性症状として中枢神経の興奮作用、血圧上昇、利尿作用などが知られているが、これらの症状は、ほぼ1日以内に消失する。

 一方、多くの疫学調査でコーヒーの慢性的な作用が報告されているが、1990年以前は「コーヒーは体に悪い」とする論文が多かったのに対して、1990年代以降はどちらかというと「体に良い」という視点の論文が増えている。

 実際、コーヒーはパーキンソン病、大腸がん、2型糖尿病の発症リスクを減らすと報告されている。また、アルツハイマー病、肝細胞がん、胆石に関しても発症リスクを抑える可能性が示唆されている。

 一方、関節リウマチ、高血圧、死産、骨粗鬆症、膀胱がんに関しては、逆に発症リスクを高めたり病状を悪化させたりする可能性が指摘されているが、結論には至っていない。

※週刊ポスト2012年8月31日号



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