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日本人はアメリカ人より裁判が好き?

日本人はアメリカ人より裁判が好き?

今回は橘玲さんのブログ『Stairway to Heaven』からご寄稿いただきました。

※記事のすべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/243211をごらんください。

日本人はアメリカ人より裁判が好き?

すこし前の本だが、興味深いデータを見つけたので紹介したい。

ハーバード・ロー・スクールを卒業後、日産自動車法規部などを経て、東京大学大学院(法学政治研究科)で教鞭をとるダニエル・フットは、「アメリカ人は訴訟好き」「日本人は訴訟嫌い」という“常識”に疑問を持った。

フットは、『裁判と社会―司法の「常識」再考』*1のなかで、日本(2000年)、アメリカ(2001年)、中国(1995年)で行なわれた大規模意識調査を例に挙げる。

*1:「裁判と社会―司法の「常識」再考 (日本の“現代”)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757140959/aic-22

質問者はまず、以下のような3つの仮想事例を提示した。

【友人との紛争】ある人が友人に1カ月分の給料にあたる金額を貸しましたが、返済期限がきても友人はその金を返そうとしません。友人と交渉しても、友人はその金を返しません。その場合、その人が次の行動をとることをどう考えますか?

【電器屋との紛争】ある人が電器屋から1カ月分の給料にあたる価格の電気器具を買ったところ、それは不良品でした。電器屋に新品との取り替えを求めても、電器屋はそれに応じませんし、売買を解除し代金の返還を求めても電器屋はそれに応じようとしません。その場合に、その人が次の行動をとることをどう考えますか?

【交通事故の紛争】ある人が交通事故にあって1カ月入院の傷害を負いましたが、特に後遺症は残りませんでした。被害者が、治療費と入院中の収入の賠償を求めて交渉しても、加害者は賠償金を支払いません。その場合にその人が次の行動をとることをどう考えますか?

それぞれの質問に対し、回答を下記の5つの選択肢から選んでもらった。

1.相手が支払わないならば、それであきらめ、特別な行動をとろうとしない
2.共通の知り合いである有力な人に相談する
3.法律の専門家に相談する
4.弁護士会の調停制度その他を利用する
5.裁判所に訴える

その結果をまとめたのが下図だ(選択肢2の「共通の知り合いへの相談」と選択肢3の「法律の専門家への相談」は「相談」としてまとめれらている)。ここでは、「好ましい」ものほど点数が低く、「好ましくない」ものほど点数が高いことに注意してほしい。

ダニエル・フット『裁判と社会』(NTT出版)より 1

http://px1img.getnews.jp/img/archives/e59bb32-3.jpg

ダニエル・フット『裁判と社会』(NTT出版)より 2

http://px1img.getnews.jp/img/archives/e59bb32-4.jpg

ダニエル・フット『裁判と社会』(NTT出版)より 3

http://px1img.getnews.jp/img/archives/e59bb32-5.jpg
ダニエル・フット『裁判と社会』(NTT出版)より

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