人間に戻った“元ゾンビ”を人は受け入れられるか? 不寛容な社会をリアルに描くゾンビ映画『CURED キュアード』予告編[ホラー通信]

access_time create folder映画
『CURED キュアード』

ゾンビの治療法が確立され、“元ゾンビ”が社会復帰した世界を描く近未来スリラー『CURED キュアード』が、3月20日(金)より日本公開。本作の予告編が解禁となった。

人間を凶暴化させる新種ウイルスのパンデミックから6年後。治療法が見つかり、治癒した75%の元ゾンビが“回復者”として社会復帰を始めた。ゾンビに夫を殺された一児の母アビーは、回復者である義弟のセナンを引き取ることになる。一方、社会では恐れからくる回復者への差別が蔓延し、市民の抗議デモが激しさを増していく。そして、理不尽な差別に不満を募らせ過激化した回復者グループは、社会への復讐テロを計画する――。

『CURED キュアード』

予告編では、ウイルスのパンデミックが終焉しながらも、平和が訪れることのない世の中の様子や、そんな社会に翻弄されるセナンとアビーの姿を見ることができる。アビー役を演じ、本作でプロデューサーも務めるエレン・ペイジの迫真の演技も見ものだ。


予告編が表示されない方はホラー通信の記事をご覧ください

監督・脚本を手掛けるデイヴィッド・フレインは、社会の様相を反映させられるジャンルとして“ゾンビもの”に魅せられ、実際の社会問題に着想を得て本作を作り上げた。監督は、「私はメディアや政治家が自らの目的のため、いかに人々の恐怖心を煽るかにも興味を抱いた。その恐怖の対象が移民、宗教、ジカ熱など、いずれであっても。そうした行為は怒りと分裂の雰囲気を作り出し、どんな病気よりもはるかに有害だ。このように恐怖を誇張する行為が『CURED キュアード』の世界の基礎を築いている」とも語っている。

『CURED キュアード』

『CURED キュアード』
3月20日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開

(C)Tilted Pictures Limited 2017

  1. HOME
  2. 映画
  3. 人間に戻った“元ゾンビ”を人は受け入れられるか? 不寛容な社会をリアルに描くゾンビ映画『CURED キュアード』予告編[ホラー通信]
access_time create folder映画

レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

TwitterID: _reinus

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。