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「出る杭」になっても打たれないようにするには?

 30代、40代で「伝説」といわれているビジネスパーソンの多くは、20代のときに、すでにその片鱗を示していた。では、彼らが20代のころに共通していた“働き方”とは?
 『伝説の新人』(集英社/刊)は、かつてリクルート社でともに仕事をし、コンサルタントになってから再会、若手の育成に熱意を注ぐ小宮謙一さんと紫垣樹郎さんの二人が執筆した、20代で突き抜けるための10の違いをつづった一冊だ。
 では、この二人はどんな20代を送ってきたのか? そして突き抜けたビジネスパーソンになるためには? インタビューを行った。今回はその後編をお伝えする。(新刊JP編集部)

■「出る杭」になっても打たれないようにするには?

―本書のタイトルにも使われている「伝説の新人」とはどんな新人のことなのでしょうか。

紫垣「伝説ですから、後から語られる人ってことですよね。30代、40代になって突き抜けた活躍をしている人のほとんどは、20代にも伝説的なことを成し遂げているんです。そういう風な新人時代を過ごしていこう、というのはメッセージとして伝えていきたいですね」

小宮「伝説になるって、良くも悪くもインパクトを残さないといけません。呑んだくれの先輩も伝説になっていることがあるじゃないですか。でも、愛されている。そういう人が一人でも二人でも生まれてくるといいですね」

―では、本書を書き進めるにあたり、気をつけたことはなんですか?

紫垣「この本を書くにあたり、20代をターゲットとしているビジネス書をほとんど全部と言っていいほど読んだのですが、一つはターゲットをもっと絞って、新人と広くとらえるのではなく、どうしたら突き抜けた人になれるのか、力をつけることができるのか、そう思っている人に向けて書こうと思いましたね。
もう一つは、この本で書かれているアクション一つでも、それがお客様や上司、先輩たちがどう見ているか、どう評価しているのかを俯瞰した目で伝えるということを意識して書きました」

小宮「養成講座の方はもう丸3回やっているのですが、セミナーでの伝わり方と書面での伝わり方は違いますよね。その部分は気をつけましたし、工夫した部分でもあります」

紫垣「この本の中で、当事者意識について触れているのですが、世の中の本や上司や社長からも『当事者意識を持て』と言われていると思います。でも、当事者意識を持つということがどういうことかについて、ちゃんと分解されていないと思うんですよね。
この本ではオーナーシップを持っている責任者の問題意識に対して、どのラインまで自分も頑張るべきなのか。それをしっかりと見せてあげています。相手の期待値をイメージして、それを1%でもいいから上回る成果を出す“101%の法則”もそうですが、どのラインまで頑張ればいいのかを書き込んだつもりです」

―ここからは、20代の頃のお話をお聞きしたいのですが、お二人がされていた仕事で楽しかったものはありますか?

小宮「僕は23歳から28歳くらいまで人事をしていて、その後は営業をしていたのですが、当時のリクルートの社員平均年齢が26歳だったんですよ。だからみんな若いので、夜中までミーティングしていましたね。面接が終わって飲みに行って、そこから会社に戻ってミーティングして。よく仕事したし、よく飲んで、よく遊んだという記憶がありますね」

紫垣「僕は体育会出身だったので、正規配属でクリエイティブになったとき相当不貞腐れたんです。でも、仕事をしていくうちに優れた企画やプランニングを考えられる人が、営業マンと組んですごい数字をつくっていることを知って、そういう風になりたいと思いました。
その時の自分の課長がリクルートでナンバー1の制作マンで、自分も日本一になりたいと言ったら、『日本一になりたかったら日本一働け』と言われたんです(笑)。そういうことなら、自分はいけるかもしれないと思って、そこから頑張りました。バブル時代で仕事もたくさんあり、毎日深夜12時や1時まで働くことが当たり前でした。でもその後に飲みに行ったりして。楽しかったですよ」

―日本では「出る杭は打たれる」という言葉があるように、突き抜けた人間を周囲が抑えてしまうという文化があるように思いますが、打たれたときにはどうすればいいのでしょうか。

小宮「やりすぎて逮捕されてしまう人もいますが、あれも出る杭が打たれたってことなんでしょうね」

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