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親が倒れた時、独女は何ができるのか?

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親が倒れた時、独女は何ができるのか?

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「親ももう60歳すぎているし、いつ何があってもおかしくない年齢。わかっていたけど、結局心のどこかではずっと元気でいてくれることを前提に、私は独身で好き勝手なことをやっていたんです」
そう語る美智子さん(35歳)。「とにかくいつも元気で、病気ひとつしたことがなかった」という美智子さんの母親(60歳)に癌がみつかったのは半年前のこと。すぐさま入院をして手術を受けて癌は取り除かれたが、今度は抗がん剤治療の副作用に苦しんでいるという。

「抗がん剤を投与された日から数日間は、毎日嘔吐の繰り返し。頭髪もだいぶ抜けてしまいました。母は友人や兄弟には気丈に『大丈夫よ』とふるまっていますが、私や父の前では別人。『こんなツライなら死にたい』と、毎日弱音を吐き、こっちも正直参っています。でも結局母が本当に心を開いているのは友人でも兄弟でもなく家族だけなんです。そして実際に看病で頼りになるのも家族だけ」

しかし当の美智子さんは現在独身。この先ずっと独身のまま、万が一自分も母親みたいに癌になったら……。
「そう考えるとゾッとするんです。私は一人っ子だし、たった1人で死ぬことになるでしょうね。結局病に伏せると頼りになるのは、家族だけだと知ってしまったから。でも特に今は母のこともあって、自分の恋愛に目がいかない状態ですね」

現在日本は言うまでもなく高齢化社会。それに伴う介護の問題も取り沙汰されているが、実際親が健全だとイマイチ現実味がないという人も多いだろう。しかし独女も30後半となると、親も当然高齢となり、あらゆる病気になる可能性も高くなる。そこに独女として直面した時、一体何をしてあげられるのか?

「うちの場合、妹には『お姉ちゃんが独身で本当によかった。私1人だったら、気が狂っていたかも』と言われましたよ。父には行き遅れで孫の顔も見せてあげられない親不孝者だと思っていたけど、結婚をしていたら確かにこんな介護生活は無理だったかも」

そう語るのは、現在脳梗塞の父親を介護しているミドリさん(31歳)。1ヵ月前に倒れて以来、後遺症で在宅リハビリが必要となり、現在はミドリさんと母親、妹が懸命にサポートしているという。ミドリさんは父親の病気をきっかけに、会社も辞めてしまった。

「帰宅が終電近くなることも多い仕事だったので、両立するのは無理でした。当分は失業保険でなんとかするつもりです。まさか自分がこんなに早く、親の介護生活を送ることになるなんて考えもしなかったですよ。周りの同年代はみんな普通に親と旅行いったり甘えたりしているのに、なんで自分だけ……と正直恨みたくもなります」

「なんで自分だけ」というミドリさんの心境は確かに良く分かる。実際厚生労働省の「22年度国民生活基礎調査」で行われた「主な介護者の状況」の調査結果によると、40代未満の介護者の割合は男性が3.2%で女性が2.8%。ごくごく少数といっていいだろう。しかしそれが40代になると、男性が9.5%で女性が7.8%と、2倍以上に増加。また介護までいかなくても、美智子さんの母親のように癌を患うなどの闘病を支えている家族の割合は、もっと増えるのではないだろうか? 

今は良くともこの先訪れるかもしれない親の病。その時独女は一体どうすればいいのか? その答えのヒントとなりそうなのは、2年間の闘病の末、昨年母親を癌で亡くしてしまった梢さんの言葉である。

「うちの母親は最後まで治療による副作用で苦みました。死んでしまうと分かっていれば、生前こんなに苦しんで治療する必要があったのかと、後悔もしています。でも医者が効果あるという以上、治療をやめてほしいとは言えなかった。それ以外にも『もっとああすればよかった』『こうしてあげたかった』など後悔ばかりが浮かんでは消え……。

でも今になって思うのは『結局何をやっても後悔しただろうな』と。治療をしなければしないで『すれば助かったかもしれない』と絶対後悔していると思う。遺族として納得できる死を迎えさせるのは本当に難しい。何が正解だったかなんて、結局誰にも分かりません」

答えはなく、ただ目の前にある現実を受け入れ、親のために手助けをする。独女ができるのはそのくらいなのかもしれない(橋口まどか)

 

(http://news.livedoor.com/article/detail/6851257/)
※表示 – 改変禁止 2.1 日本 (CC BY-ND 2.1)

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