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独女的ブックレビュー『「ゆるオタ君」と結婚しよう』

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独女的ブックレビュー『「ゆるオタ君」と結婚しよう』

婚活に疲れ気味、あるいは「いい男がいない」「出会いがない」が口癖の独女にお薦めしたいのが、マーケティングライターで世代・トレンド評論家の牛窪恵美著の『「ゆるオタ君」と結婚しよう』(講談社/牛窪恵美 著)。今まで恋愛対象圏外だった「ゆるオタ君」の魅力がよくわかる一冊だ。
「ゆるオタ君」とは、昨今増加しつつある「ゆるくオシャレなオタク」たちのこと。自分がハマっているアニメやゲーム、アイドルなどが生活の中心にある「真性オタ」に比べ、好きなモノへのハマり方もライトでゆる(ぬる)いのが特徴だ。

同書によれば「『ゆるオタ君でもいい』ではなく『ゆるオタ君がいい』と初めからそこに“ロックオン(狙いを定めて追尾)”する納豆トースト女が増えている(16pより引用)」という。ちなみに「納豆トースト女」とは、バターもジャムも無いとき「トーストに納豆を塗ってみよう」というチャレンジ精神のある女性たちのこと。意外に思える組み合せだが実は美味しい納豆トーストのように、恋愛対象外だと思っていた「ゆるオタ君」の魅力にいち早く気づいている。

第一章では「ゆるオタ君」の代表として「AKB男」の魅力の解説。第2章では20代~30代女性の現状と結婚観を、第3章~5章では今まで婚活においては圏外と考えられがちだった、熟メン(年の差婚)、年下男子、外国人男性との結婚について、それぞれ実例を挙げながら魅力と注意点をわかりやすく紹介している。熟メンや年下男性との結婚が増えている理由や、外国人男性との結婚を願う女性たちの心理などもよくわかる。

読みどころの多い同書だが、やはり興味深いのは第一章で紹介されているAKB48好きの「ゆるオタ君」。「婚活段階から、ゆるオタ君に狙いを定めていました」という元CA・キョウコさんや「仕事は大事、でも趣味(AKB48)はもっと大事」と考えるイクメン夫に大満足のトモヨさんの体験談に「なるほど!」と思う人も多いだろう。「そういえば、身近でも聞いたことがある」という人も多いかもしれない。

また「ゆるオタ君」が、いかに夫に向いているかという検証は結婚相手の幅を広めるためにも必読だ。「AKB男は、本当に女性をリスペクトしてくれるのか?」という検証では、AKB48のゆるオタになり、彼女たちの頑張っている姿にふれてからは、以前は敬遠しがちだった強気でオシャレな女性たちに対しても陰での努力を意識するようになり「いろんな女性が、愛おしく見えてきた感じです」という男性の言葉が印象深い。

私の周囲でもAKB48にハマってからは、女性の頑張りを素直に応援したり、敬意を払うようになった男性が少なからずいるだけに、思わず納得してしまった。

「AKB男は、本当に家事やイクメンにも抵抗がないのか?」という検証も面白い。著者が取材した30人のうち29人が「家事男」「イクメン」の予備軍だったという。ゆるオタ君の働く女性を応援する気持ちと「仕事は仕事、趣味は趣味」という割り切る考え方が「家事男」「イクメン」へとつながっていくのだという。

あなたも納豆トースト女になってみよう。今まで恋愛対象外、結婚対象外だと思っていた男性たちの魅力や内面の輝きにも気づいたならば結婚は近いかも。視野さえ広げれば、夫に最適な「ゆるオタ君」は案外と身近にいるかも知れない。(オフィスエムツー/神田はるひ)

(参考)
『「ゆるオタ君」と結婚しよう』(講談社/牛窪恵美 著)

(http://news.livedoor.com/article/detail/6846670/)
※表示 – 改変禁止 2.1 日本 (CC BY-ND 2.1)

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