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プロアスリートたちに襲いかかる“年齢との闘い”

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  “プロ陸上選手”と聞いて、ピンとくるだろうか。陸上競技だけで食っていけるのか?と思う人も多いだろうが、現在の日本において、陸上の競技の試合の賞金だけで生活できるのは、実力のある一握りのアスリートだけだ。
 基本的には、競技で有名になり、テレビ番組やCMへの出演で稼ぐことになる。そんな厳しい世界で、トラック競技における日本人初のプロ陸上選手が為末大氏だ。

 『走る哲学』(扶桑社/刊)は、10万人がフォローする為末大氏のツイッターでのつぶやきを構成し直したもの。25年間走り続けてきた為末氏が何を考え、何を見つめてきたのか。そして引退までの心境、これからどこを目指すかについて語る。

 競技にもよるが、アスリートの寿命は短い。30歳前後でベテランの域に入る競技も多く、どんなに体をケアしていても、歳を取ると怪我をしやすくなるのは仕方のないことだ。為末氏も27歳くらいで、初めてふくらはぎを肉離れして、それから7年ほとんど毎年怪我をしているという。左膝が痛み始めたのもその頃、右膝、腰、右肩が痛んできているという。
 怪我と折り合いをつけながら競技を続けるのは難しい。そうなるといろいろな制限がかかってくる。昔は激しい練習で体を鍛えていたが、今は、そんなに練習はできない。そうなるとほかの何かでカバーせざるを得なくなる。回復も遅くなるので、量もこなすことができなくなる。ボリュームも減り、できない練習も増えて、トレーニングに制限がかかる中、どう戦うべきなのか。

 「シェフから主婦へ」。為末氏が例えている表現が面白い。例えば、タマネギが冷蔵庫になかったとして、代わりに甘みを出せるものはなんだろうとか、有り合わせのものでうまく形にする。練習はこれに似ている。できなくなった練習の本質をつかみ、他のメニューで同じ要素を持った練習に切り替えるセンスが大事になると為末氏は語る。

 25年間走り続け、シドニー、アテネ、北京五輪にも出場し、数々の輝かしい功績を残してきた為末氏。競技人生の前半は華やかで、ずっと成長し続けていて、人間やればできるし、できないのは心の緩みだと思っていた。
 しかし、30歳頃から、常にどこかが怪我をしている状態になり、練習量も減り、試合に勝てなくなっていった。どれだけ頑張っても、考えても、結果が出なくなって、強いショックを受けたという。

 トップアスリートとして良い時も悪い時も経験してきた為末氏の考え方や言葉は、スポーツだけではなく、仕事や生きていく上でも参考になるだろう。
(新刊JP編集部)



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