映画『アベンジャーズ』公開直前! フィギュアショップ店長さんに“アメコミ・ファン”ならではの注目ポイントを聞いてみた

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『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』『マイティ・ソー』『ハルク』ら「マーベル・コミック」のヒーローが一同に集結する、豪華過ぎるアクション大作『アベンジャーズ』。8月14日(火)の日本公開まで、いよいよ残り4日となりさらなる話題を呼んでいます。

『アベンジャーズ』は、アイアンマンことトニー・スターク、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクことブルース・バナー、『アイアンマン』に登場する女スパイ、ブラック・ウィドウ、ホークアイが人類史上最大の敵の襲来に備えた「アベンジャーズ」として召集されることから始まる物語。

大ヒット映画の主人公が同じ物語に登場する、「盆と正月が一緒に来た」様な『アベンジャーズ』は、既に公開されている全米でメガヒット中。ついに歴代全米興行収入ランキング第2位を記録しています。

『アメイジング・スパイダーマン』『ダークナイト・ライジング』とアメコミ大作が次々と公開される2012年において、アメコミファンが最も待ち望んでいたと言えるのが、この『アベンジャーズ』。

今回は、東京・恵比寿にてアメコミ作品のフィギュアをはじめ、多数のUSAトイを扱うショップ「モンスタージャパン」の店長・西木さんに『アベンジャーズ』の“アメコミ・ファン的”楽しみ方を伺いました。

フィギュア版“アベンジャーズ”も結成。こちらも要チェックです!

アメコミ・ファンが約5年待ち続けた『アベンジャーズ』

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――今回いち早く映画『アベンジャーズ』をご覧いただいて、もう見所だらけでどこから感想を伺えば良いのか……という感じではありますが、率直な感想はいかがですか?

西木さん(以下、西木):映画が始まる直前まで「遂に観れるんだ……!」と緊張してしまいました。アメリカをはじめ、諸外国では既に公開されていて、毎日の様に興行収入、観客動員数の記録が更新されて、どんどん期待が高まって楽しみで仕方ありませんでした。

『アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』などそれぞれの作品で活躍していたヒーローが集まるというだけで考えられないくらい豪華なのに、ストーリーも最初から最後まで目が離せない展開が続いて、大満足です。

――『アベンジャーズ』の映画化計画は、『アイアンマン』の大ヒットをきっかけに2008年頃からはじまっているそうですから、アメコミ・ファンにとってはまさに待ち望んだ公開と言えますね。

西木:『アベンジャーズ』映画化のニュースが届いてからは、「どのヒーローが登場するのか」「どの俳優が演じるのか」「監督は誰が務めるのか」と予想合戦がはじまりました。

『アイアンマン』(2008)以降、『アイアンマン2』(2010)、『インクレディブル・ハルク』(2010)、『マイティ・ソー』(2011)、『キャプテン・アメリカ: ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)と、「ニック・フューリー」のカメオ出演が続いて、どんどん期待が高まっていましたからね。1年に1作品、2作品と進んできたプロジェクトであり、何年も綿密に計画されていた映画だからこその仕上がりと感じました。

――なるほど。その中で、ジョス・ウェドン監督も『トイ・ストーリー』の脚本執筆など、どちらかというと脚本、執筆家としての活躍がメインで、今回の起用は大抜擢と言えますよね。

西木:この様な大きな作品を担当するというのは相当なプレッシャーがあったと思います。ジョス・ウィードン監督はアメコミの原作を書いていたり、とにかくアメコミが大好きでキャラクター愛があるので、作家性というよりも原作に則した描写が出来る人であったのが成功のポイントなのではと感じます。ファンが「このシーンが観たい!」と思ったツボをおさえてくれているというか。

とにかく大迫力! でもキャラクターそれぞれのドラマも描かれている

――これだけのヒーローを集結させて、それぞれの見せ場・紹介描写があるのに、説明臭くなくて、映画を観ているだけでキャラクターの個性や性格が理解出来たのがすごい手腕だなぁと感じました。

西木:僕はもうファン目線からしかこの映画を観れませんが、初めて観た人、それぞれのヒーロー単発の作品を知らなかったとしてもかなり楽しめる仕上がりになっているとは思います。逆にこの『アベンジャーズ』を観てから、それぞれの映画を観て、もっとアメコミファンが増えるんじゃないかと期待します。

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――とても選びきれないとは思うのですが、映画をご覧になって特にこのキャラクターが素晴らしかった! というのはありますか?

西木:全てのキャラクターに見せ場があって、とても素晴らしいのですが、「このキャラの、このシーンが見たかった」というのは「ハルク」です。「ソー」もそうですが、今まで郊外などで戦っていたヒーローが、NYの大都会で闘うシーンが観れたのは、まさにアメコミの醍醐味。ハルクがNYで暴れまわるシーンはかなりグっと来ました。

――私もそうなのですが、アメコミに詳しく無い人ですと「ホークアイ」に馴染みが無いのですが、映画の中ではとても良いキャラクターでストーリーにも重要な関わりをしていましたね。

西木:「ホークアイ」は原作だとなかなかユニフォームがダサイので、格好良くデザインされていて安心しました。頭にでっかく「H」と書いてあったので、ファンは心配していたはずです(笑)。

「マーベル・コミック」作品の魅力である“人間らしい”ヒーロー達

――超人的な能力を持つヒーロー達の中で、「ホークアイ」、「キャプテン・アメリカ」、「ブラックウィドウ」といったより人間に近いキャラクターがいると、物語のメリハリも感じられますね。

西木:ブラックウィドウは『アイアンマン2』の時よりもグっと人間味が出てきましたね。もちろん、スカーレット・ヨハンソンのセクシーな魅力もたまりません(笑)。キャプテンも、特殊能力があるわけでは無いけれど、正義感とリーダーシップがあって、個性的過ぎて衝突してばかりいたヒーロー達が、なんだかんだ言って気付けばキャプテンの周りに集まるとう描写もしびれますね。

――「マーベル・コミック」のキャラクターは、「DCコミック」のキャラクターと比べて、より人間らしい描写が魅力的だと言われていますよね。

西木:そうですね。「マーベル」のキャラクターは、皆それぞれ悩みを抱えていて、一人一人にドラマがある所が魅力なのだと思います。『スーパーマン』ももちろん、悩んだり、苦悩はありますが、基本的には完全無敵で、毎日ヒーローとして人助けをして、という感じで。『ハルク』などは特に人間らしい悩み、苦悩が特徴的な作品だと思います。

関連フィギュア・グッズも大人気! アメリカと日本で好まれるキャラクターの違いとは?

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――今回、フィギュアをお持ちいただいて、フィギュア版「アベンジャーズ」結成! となりましたが、こちらのフィギュアはどちらのメーカーのものですか?

西木:これは、アメリカの最大手メーカー「ハズブロ」社の物です。ちょっと、今日は「ブラックウィドウ」がいないんですが……。価格は、その時によって変動もしてしまうのですが、これらのフィギュアは大体3,000円程度です。

――こうして、組み合わせてみると無限の楽しさがあって、大人が思わずハマってしまいますよね。日本とアメリカで好まれるフィギュアの傾向の違いなどはありますか?

西木:アメリカでは「ハルク」や『ファンタスティック・フォー』の「ザ・シング」など、ムキムキのキャラクターが人気なのですが、日本ではあまり人気が出ない“鬼門”だったりします(笑)。でも、『アベンジャーズ』公開をきっかけに「ハルク」は人気が出るかもしれませんね。

日本では「アイアンマン」や「スパイダーマン」など顔が隠れているキャラクターが人気の傾向にあります。特に「アイアンマン」のパワードスーツは、男子なら着てみたい! と憧れますよね。お店に訪れたお客さんが一番反応してくれるのも「アイアンマン」のグッズです。

――映画を楽しんだ後にフィギュアなどグッズがどんどん欲しくなる。そこがアメコミ作品ならではの魅力なのでしょうね。

西木:やはり、アメコミ作品一番の魅力はキャラクターそのもの。面白い話や感動するストーリーなどももちろんたくさんありますが、キャラクターが持つデザイン、能力、物語などが本当にそれぞれ面白いので、ぜひ『アベンジャーズ』をきっかけにどんどんアメコミ・ファンが増えれば嬉しいなと思います。また、3Dが自然で、迫力満点なシーン以外でも、奥行きのある街並みが楽しめるので、せっかくだったら3Dで観ることをオススメします!

――どうもありがとうございました!

既にアメコミ・ファンの方はもちろん、映画を観てからアメコミ大好きになっちゃう人続出間違い無しな映画『アベンジャーズ』は8月14日(火)3D/2D全国公開。

TM & © 2012 Marvel & Subs.

TM & (c) 2012 Marvel & Subs.

アベンジャーズ|Avengers
http://www.marvel-japan.com/movies/avengers/

USAトイショップ モンスタージャパン
http://monsterjp.dg.shopserve.jp/

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藤本エリ

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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