原監督のスクープ掲載前日に巨人が記者会見【文春vs新潮 vol.46】

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2012.06.21 13:00:00 記者 : カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :

原監督のスクープ掲載前日に巨人が記者会見【文春vs新潮 vol.46】

[文春]「巨人原監督が元暴力団員に一億円払っていた!」

週刊文春の独走が止まらない。今週も読者の度肝を抜くスクープを掲載した。巨人軍の原辰徳監督が元暴力団員に脅されて、1億円を払っていたと言うのだ。脅されたネタは「24年前のある出来事」。巨人が定宿としている兵庫県芦屋市のホテルがあり、そこに勤めていた女性と原監督は「深い関係」になった。

その後、女性は失踪したが、彼女が書いた日記は残った。その原監督への思いがつづられた日記が、なぜか元暴力団員の手に渡る。そして、2006年になると、その日記をネタに元暴力団員から恐喝され、事を大きくしたくない原監督は要求された1億円を払ってしまったのであった。

さらに、2009年には、恐喝した元暴力団員の兄貴分が、日記をネタにして再び巨人や原監督に対する恐喝まがいの行為を始めた。その際、巨人のフロントは原監督に聞き取り調査をして、「過去の醜聞と06年の恐喝事件を把握した」のだと言う。

注目すべきは、文春の発売前日(2012年6月20日)に巨人が記者会見を開き、「反社会的勢力に支払った事実はないなどと説明」し、「記事は事実と異なるとして、損害賠償請求訴訟を起こす方針を明らかにした」(時事通信、6月20日付)。雑誌の発売前に火消しをしようとすること自体に、巨人と原監督の焦りが見てとれる。

巨人の記者会見と原監督のコメントを総合すると、文春の記事はおおむね事実と思われるが、原監督が「反社会的勢力」(=暴力団員)にカネを支払った事実はないと言うことらしい。しかし、おそらく訴訟など文春には想定内のことであり、それに耐えうる取材をしているからこそ、スクープ記事として掲載したのであろう。

巨人は、前巨人軍球団代表の清武英利氏に情報を漏らした疑いをかけているようだ。だが、問題なのは原監督が恐喝事件を警察や球団に伝えていなかったことであり、原監督から事実を知らされた球団が黙り続けていたことなのではないか。チクったのは誰か、などと犯人探しをすることには意味がない。四面楚歌の巨人が、単に話題の中心を「巨人」と「原監督」から「清武前代表」に逸らそうとしているように見える。

ときに、今回のような記事が掲載されたものの、巨人ファンだから「原監督は悪くない」などと巨人や原監督を擁護する声を聴く。元AKBの指原莉乃のスキャンダル記事が文春に掲載されたときにも、記事の信ぴょう性を疑う声が上がった。もちろん、週刊誌には誤報もある。だが、記事が誤報でないのなら、書かれた当事者もファンも事実を事実として受け入れ、当事者は謝罪や説明をして、ファンは事実を知った上で応援し続ければいい。

原監督や指原莉乃に関して文春が証明した事実を、「ファンだから」と言って「なかったこと」にするのは、おろかなことであり、怖ろしいことでもある。

[文春]立花隆「小沢の謎がすべて解けた」

先週号に掲載された小沢氏妻の「離縁状」を受けて、ジャーナリストの立花隆氏が寄稿している。田中角栄を追い続けた立花氏は、小沢一郎氏とほぼ同年代であり、角栄の秘蔵っ子であった小沢氏の姿をも追い続けてきた。

その立花氏が、記事の中で「『これで小沢一郎はおしまいだ』と確信した」「あの手紙は確実に小沢の政治生命を奪った」、そして「あの記事一発で、政治家小沢は死んだ」としつこいくらいに述べている。反消費税の旗手である小沢氏の勢いが止まってしまうのは残念だが、妻の「離縁状」を読むと、いたしかたないと思うのは筆者だけであろうか。

[文春]沢尻エリカの大麻バーティー、珍しい部活

文春の沢尻に関する報道は、「これでもか!」と言うくらいしつこい。今回は、スペインのバルセロナにある「セレブ御用達クラブ」で開かれた「大麻パーティー」の写真が巻頭グラビアに掲載された。沢尻は「交際していた」スペイン人の隣で踊っている。こんな状況でも、映画『ヘルタースケルター』は公開されるのであろうか。

巻末グラビアは、「ニッポン珍部活名鑑」。熱気球を飛ばす北陵高校の「バルーン部」。厚木東高校の「人形浄瑠璃部」。ヤギを通して環境問題を考える「ヤギ部」。「こんな部活があったのか」と思えるような、不思議な部活がたくさん紹介されている。

また、いまは東京・渋谷に鎮座する忠犬ハチ公の最後の写真が掲載されている。渋谷駅の近くで死んでいるのを発見され、駅の手荷物室に運ばれた際に撮影されたものだ。ハチ公は、意外に大きな犬であった。死ぬ直前まで、渋谷駅に通っていたハチ公の姿を想像すると、いじらしくて仕方がない。

さて、今週の軍配は、週刊新潮の記事を取りあげる余地がないくらいの文春の圧勝。

【これまでの取り組み結果】

文春:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

新潮:☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(谷川 茂)

夕刊ガジェット通信


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