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「お世話になっています」は感謝の言葉?

感謝とは他人に対しありがたいと思う気持ちのこと。「おかげさまで」「ご馳走様でした」「ありがとうございます」など感謝の心を伝える言葉はたくさんあるが「いつもお世話になっています」は、今や挨拶のように私たちの日常生活に定着している。
新人教育での電話の応対で最初に教わったのがこの言葉だったというのはチエさん(32歳)
「全く知らない人や自分とは直接仕事で関わりのない人にどうしていつもお世話になっていると言わなければならないのか、先輩に聞いたことがあるんです」

先輩の答えは、「あなたとは直接は関係なくても社内の誰かがその方と関わりがあるかもしれないでしょ。会社の電話にでるということは、個人ではなく会社全体として応対するのだから」と言われ、なるほどと納得したという。以来、チエさんは職場でも個人でも「いつもお世話になっています」を使うようになったが、初めてメールをする会ったこともない相手に「いつもお世話になっています」は、さすがにおかしいので、「初めまして。これからお世話になります」などと臨機応変に使い分けているそうだ。

「世話」とは力を貸して面倒をみること。手数がかかってやっかいなことなどを意味する。世話になるというのは人の援助を受ける。厄介になることをいうのだが「お世話」という言葉は日本では古くから、去り際の感謝の言葉として様々な場面で使われてきた。

よくドラマで嫁ぐ娘が結婚式前夜に三つ指ついて「長い間お世話になりました」というシーンを見かけるが、両親に世話になっていない子供はいないだろう。この挨拶を嫁ぐ日に両親にしたかどうかを既婚者たちに聞いてみると「入籍が先で結婚式の前にはすでに彼と住んでいたので」「ハワイで挙式だったので」など、特に言いませんでしたという人が多かった。

「前夜は準備でバタバタして、当日も忘れ物はないかとバタバタして、親とゆっくり会話をする余裕なんかありませんでした」というのは、5月に結婚したシオリさん(28歳)。
その代わり披露宴で読んだ両親への手紙には、今まで育ててもらった感謝の思いをたくさん言葉にしたそうだ。ご両親は号泣されたとのこと。

親友の父親が亡くなった時に、この言葉を聞いたというユキさん(29歳)
「お父様は病気で亡くなられたのですが、知らせを受けて葬儀に駆けつけたとき、彼女は涙も見せず気丈だったんです。ところが、納棺のとき棺の中のお父様に向かって「お父さん、長い間お世話になりました。ありがとう」と泣きながら言っているのを聞いて涙が出ました。
それまでは仕事で「お世話になってます」と軽く言葉にしていたが、「お世話」という言葉は軽はずみに使ってはいけないと思ったそうだ。

ミクさん(33歳)は職場で元上司が定年退職の最後の日に社内を回りひとりひとりに「長い間お世話になりました」と頭を下げていたときのことが忘れられないという。
「その方は役員候補だったのですが、結局会社に残ることはできなかったのです。性格のとてもいい方で、私が仕事でミスをしたときはさりげなくフォローをして下さったり、部下たちの相談にもよくのって下さいました。こちらこそ長い間お世話になりましたという気持ちになりました」

人は去り際にこそ人格が垣間見えるというが、先日ブログを終了する人が「長い間お世話になりました。沢山の方々の支えと小生のつたない言動にお付き合いを下さいましたこと、心よりお礼とお詫びを申し上げます」と最後のコメントを書かれていて、誠実なお人柄に感動した。
去り際こそ、相手への感謝を忘れてはいけない。いや、普段から感謝の心は持ち続けたい。
いつも独女通信をお読み頂きありがとうございます。(オフィスエムツー/佐枝せつこ)

(http://news.livedoor.com/article/detail/6664023/)
※表示 – 改変禁止 2.1 日本 (CC BY-ND 2.1)

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