今世紀最大の世界的超話題作大川?法制作総指揮「ファイナル・ジャッジメント」ハイパー完全徹底超詳細パーフェクトスペシャルレ

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今世紀最大の世界的超話題作大川?法制作総指揮「ファイナル・ジャッジメント」ハイパー完全徹底超詳細パーフェクトスペシャルレ
みなさん映画見てますか?

俺は映画館でそこそこ見てます。

その中でも最もお気に入りといえるのは「ペントハウス」ですかね。

あれは久々に、見て良かったと思える映画でした。

他には「女ドラゴンと怒りの未亡人軍団」やスーパースターラジニ主演の「ロボット」もよかったですね。

「ヒューゴの不思議な発明」はハウス名作劇場みたいな映画でした。

まあそういった普通の映画のことは全く関係ないんですけどね。

今回はファイナル・ジャッジメントを公開初日に見てきましたので、さっそく批評というか感想というか、まあそんなものをしたためてみたいと思いますのでおつきあいください。

大川先生制作総指揮といえば、だいたいの人はわかると思うのですが、これは幸福の科学が作ったガチンコ宗教映画です。

数年前に小清水亜美など豪華な声優陣を起用し一部で話題となった「仏陀再誕」と同じ流れを汲む映画です。

ちょっ と仏陀再誕のストーリーについて触れておきますが、まあ悪い宗教団体がいるんですけど、そいつらがなんか暗躍してるんですけど、それを子安がやっつける映 画です。子安キャラを媒介にして大川大先生のありがたい説法が聴けます。キャラデザがかわいいしJKのスカートが短くてとてもよかったです。

そんな仏陀再誕フィーバーから3年、大川先生制作総指揮による、ハッピーサイエンスムービーが帰ってきたのですよ。

しかも"ノストラダムス戦慄の啓示以来18年ぶりの実写映画"だそうです。

まあそれでですね、見に行ったわけです。

本当は初日の初回を狙いたかったけど、完全に寝過ごしてしまったので2回目の上映を見に行きました。

劇場は新宿ミラノ1です。座席数が日本一らしいです。

全く話題にもなってない映画がこんな大きいところでやるなんて信じられないですね。

初回の上映中は劇場前がだいぶ閑散としてましたが、2回目の上映が近くなるとどんどん人が集まってきました。

見ているとあっちもこっちも知り合いっぽくて挨拶したりしています。

そしてやたら平均年齢が高い。

なかなか映画を見に来るような年代でない人が実に多い。

渋い邦画を上映してるならわかるんですけどね、ファイナルジャッジメントのトレーラーやポスターはどう見てもそっちのジャンルの映画ではないですよね。

この人達が映画のどのあたりにエキストラとして出たんですよ〜みたいに話し合っています。

まあつまりそちらの方々ってことですね。

で、チケットをもぎってもらって映画館に入ると開場待ちの列ができてました。

エヴァのとき以来久々にミラノで列に並びます。

列にいる人達ももちろん信者さんばかりなのでアウェー感がめっちゃくちゃきつい!

いや変なことしてくるわけじゃないし普通にしてれば大丈夫なんだけども。

会場に入ったら前の方の椅子に座ります。

後ろをたまに見てましたが、6割か7割埋まるぐらいの客入りだったでしょうかね。

こんな映画にしては驚きの人数が入ってます。

まあ何度も振り返るのも変なんで、そのあとは予告編始まるまでゲームやったりしてました。

というわけで、前置きがかなり長かったですね。

ここからファイナルジャッジメントの感想をだらだらと垂れ流します。

クソ長いです。

本当にクソ長い上に特に得られるものは何もないので、もう別にこれ以上読まなくてもいいです。

ぶっちゃけトレイラー見たらだいたいその通りなので。

☆で検索すれば締めの文章まで飛ぶので、まあそこだけ読んでもらえたら嬉しいです。

あとパクリとかそういうのについては特に触れてないです。

そういうのはどっか別のところでやってるんじゃないかと思いますので。

そんな感じでよろしくお願いします。

ホントクッソ長いです。

★ ここから

序章

 この映画はまずインドかネパールっぽい場所から始まります。

 オウラン国の属国で南アジア共和国というらしいです。

 予算の関係で民家の中しか映らないので具体的にどのあたりかはわかりません。

 その民家でまずしげな家庭がキリスト教っぽいお祈りをしています。お父さんとお母さんが祈りの言葉を読み、ようじょが見よう見まねで手を組んでます。食事の前の祈りのようですけど、とても熱心に祈ってますね。

 そこにいきなりオウラン国の軍隊が踏み込んできます。

 なんで取り締まりなのに大人数でわらわらとやってくるのかは不明です。

 あとどう見ても軍人が日本人なんですけどそこは日本の映画だし置いておきます。

 どうやらオウラン国では宗教は禁止されているらしい。しかも信仰即死刑らしい。

 お父さんとお母さんがさっそく死刑宣告されて連行されていきます。

 幼女は死刑にはならないらしいですが、どっか連れて行かれました。いきなり性奴隷展開です。

 いったいなんなんだこれはーっと何か危険が危ないと予感させたところでブラックアウト。

現代日本

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 渋谷の大きな交差点あたりで主人公が選挙演説してます。

 この演説をしているのが、主人公の鷲尾正悟です。

 未来維新党とかどっかで聞いた名前の党から立候補してますね。

 演説の内容はおおざっぱに言うとこのままの政策や憲法だと日本が占領されちゃうよ〜っていうどっかで聞いた感じです。その危険性について気づいているのは2%の人だけらしい。

 耳を傾ける人はぜんぜんいなくて疲れ果てた正悟は空を見上げてしまいます。

 そこで空からふと何かが落ちてくるのに気づきます。それはきらきらと光る羽でした。

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 ひらひら落ちる羽を見上げる正悟

 これとても大事なシーンです。

 幸福の科学のことはよく知りませんが、ここの作る映画ではこのシーンがとても大切なんです。

 前の仏陀再誕でも使われてました。

 選ばれた人とかそういう感じのアレです。もうこれで神の祝福を得たも同然なんです。

 きっと大川先生も見たんでしょうこれを。

 聖闘士星矢の映画でいえば星矢が射手座の黄金聖衣装着した感じです。

 あと演説に感動したとかいうインド人ぽい女も仲間に加わりました。

 その後、正悟は結局選挙は当選できずに終わります。

 選挙は民友党とかいうのが歴史的大勝利で政権を取ったそうです。

 この政党はオウラン寄りの政策をとっていて、アメリカとかないがしろだそうです。

 そんで正悟はインド女といい感じになりつつ、さらに数年経過します。

2012年

 日本はオウランの強硬な態度に遺憾の意とか発射してました。

 そしたらあっちゅーまにオウラン国の軍隊が日本に攻めてきました。

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 ものすごい数のヘリです。事故りそうです。

 ていうか、いきなり首都までやってきちゃってんですけどね。

 いくらなんでもそりゃねえだろうって感じです。

 軍隊出してるのが全く報道されずってありえないでしょう。

 自衛隊といえどもさすがにどっかで交戦するでしょう。

 っていうか戦闘機とかヘリコプター飛んできてんですけど、どっから飛び立ったんでしょう。

 空母とか来ちゃってるの? そいつらは日本の首都近く、東京湾とかにくるまで野放しだったの?

 いったい海上保安庁とかなにやっていたのか謎すぎます。それともヘリってそんなに航続距離すごいの?

 そしてオウラン軍が国会まで攻め込んで、日本はものの5分で征服されてしまいました。

 日本終了早すぎワロタ。

 どうでもいいけどもちろん戦闘機などは全部CGです。

 首都上空をビュンビュン飛んでいきますが、あーCGだなぁって感じです。ちゃちです。

 建物の中からの視点でいきなり現れるヘリに驚いたりしてますが、それ視界に入る前に音で気づきませんかね、その距離で音に気づかないってどんだけ未来のヘリコプターなんですか。

 あと突如として巨大ビルに瓦屋根の不思議高層建築が現れます。

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 これいったいいつの間に建てられたんでしょうか、ふしぎです。

占領日本

 日本が占領されるとさっそくオウラン国による宗教弾圧が始まります。

  坊さんが捕まったり牧師が捕まったりします。彼らは問答無用で死刑なんでしょうか。宗教を捨てる選択肢は与えられているのでしょうか。別に気になりません けど。それからご家庭の仏壇なども壊されていきます。ここまで根こそぎ弾圧していくと、踏み絵のシーンがないのが不思議なぐらいです。

 占領下の圧政はそれだけに留まりません。

 何をやったのかわかりませんが、手配されてるらしき人が徹底的に追われて、渋谷駅前で公然とリンチされます。目撃者なんかおかまいなしで蹴られまくります。

 そのリンチを偶然目撃した正悟はなんか怒りでわなわなしてますけど、無力なんでなにもしません。

 あと日本は夜間外出禁止にもなっちゃいました。

  戦時中ならわかるんですが、なんですでに占領してるのにそんなことするんでしょう。夜間警備で兵隊を使ってるのはとても無駄だと思うんですがね。銃器が簡 単に手に入る国ならともかく日本なんて一般人が銃を手にできるような環境にいないんだし。まあ侵略国のやり方なんてわかりませんけどね。大川先生は きっとそのあたりは詳しいんでしょうね、いつも世界平和を考えてる人ですからね。というか世界平和への導き手ですからね。

 そんな緊張走る占領下の日本で夜間外出しちゃってる正悟。

 案の定公園で警備兵にホールドアップ要求されちゃいます。

  しかし正悟は手をあげながら身を反転させ相手の銃口から逃れるというセガールかジャッキーみたいなことをやって反撃します。

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 ジャッジメント拳炸裂!

 こいついったいどこで戦い方を 覚えたんでしょうか。それで相手の兵士をボコボコにします。ですが、実はこの兵士は、友人が夜間外出のために変装していただけでした。いたずらしたのが悪いとは いえボコられ損ですね。

 久々の再会を喜ぶ正悟と友人達。その中にはいい感じだったインド娘もいます。

 彼らは弾圧から逃れて秘密基地のようなところに隠れ住んでいました。

 そこにはかつて政権を握っていた民主っぽい党の雄であった、正悟の親友の父親・中岸もいます。今は自分のしたことを悔いて、この秘密基地の経営をがんばってるらしいです。秘密基地の詳細があんまり語られないので、俺が予想しただけですけど。

 その秘密基地は単に彼らが隠れているだけではなく、もうひとつ秘密がありました。

 なんとそこはあらゆる宗教を信じる人達が集まる宗派を超えた最後の砦だったのです。

 施設の一角を開放してあっちの宗教やこっちの宗教の人々に使わせて、お祈りとかやらせてます。どこの宗派も三畳ぐらいのスペースしか与えられていませんけどね。まあ限られた敷地を全体に開放してるわけですから、狭いのもやむなしかもしれませんね。

 で、そのあと場所を変えて中岸と話をするんですけど、この部屋やけに広くないですか?

 しかも椅子とテーブル1セットだけで、明らかに何にも使われてなさそうな部屋です。ここをさっきの人達に開放してあげたらいいのではないかと思ってしまうのですが、きっとここを使わないでいることには特別な意味があるんでしょう。

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 ここを一般開放すればいいのに……

 中岸はそこで過去のことをとても後悔してて〜とかなんとか言ってきます。

 そして若い世代の代表として正悟にこれからを託します。実は中岸も序盤の演説シーンであった、空から舞い落ちる羽を見ていたらしいんですけど、それが正悟になんかを託すことを任せるに至ったきっかけみたいですね。

 日本占領されてから任されてもどうしようもないだろって感じなんですけど。

  でも中岸は反省してるからもうチャラなんですね。幸福の科学映画の特徴なんですが、人は悪いことをしても許しを請えばチャラになって、天国に行けるってこ とにわりとよくなってます。改心したら罪は消えるんです、幸福の科学的には。まあ実際は許しを請うんじゃなくて目に見える何かを先生になにやらするんで しょうけどね。

 そんなんしてる間になんか中心メンバーっぽい人の家が宗教抜き打ちチェックされて、両親が連行されてしまいます。

 正悟達が急いで駆けつけるものの、すでに家から連れ出されたところで、連行即ち死刑なので発狂寸前のメンバーさん。怒りの余り首にさげていたロザリオをぶち切って捨て、走り去ってしまいました。

  これは神の存在証明とかそういうあれなのだと思われます。神が本当にいるならここで助けてくれるはずなのにっていう感じの演出で神はいるのかを問うわけで す。まあこのあと当然のように神はいるんだ死後の世界はあるんだっていう展開になっていくので、今後のための布石のシーンなわけです。今まで全く神がどう とかいってこなかったのに、急になにいってんだって感じですけど。宗教については弾圧とかしてましたけどね、ぜんぜん掘り下げてないですけどね。

 神様云々についてもっと序盤から触れておかないとと思うんですけどね。

 そういうわけでメンバーの身内にも独裁の手が及んでしまいました。

 もはや一刻の猶予もないってんで正悟への期待が高まります。

 なんで高まってんのって感じですがね。

 ですが正悟はこんなところで任されてどうしろっていうんだよっていう、当然の反応をします。

  そりゃ資金も武力もないし本拠はド田舎の役所ビルみたいなところとあっては、軍事政権をひっくり返すなんてとうてい無理ってもんです。コーエーの三国志でい えば曹操劉備孫賢あたりではないのはもちろん董卓でも袁紹袁術でもない、どっかの全数値20ぐらいしかないクズ武将を君主にしてでスター トする上に国力はめちゃくちゃカスみたいな状態ですよ。逆境どころじゃないですよ、初手で武将探して奇跡的に太史慈みたいないいの見つけないと攻め入られて終わるの確定ですよ。とんだマゾプレイですよ。

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 でも実は孤立無援と思われた正悟にも追い風となる材料がありました。

 なんと偶然そこにテレビ局の人がい たんですが、その昔正悟が選挙演説しているところに居合わせ、撮影していた動画をネットに流したんですね。まあこの撮影自体は、正悟が大物政治家の二世な んで偶然ってほどじゃないですけどね。その動画がyoutubeで話題になってて、外国から続々と支援を表明する声があがっているということらしいんで す。

 この状況でそういった声がなんになるのかは全くわかんないですけどね。俺にはそんな声があったとして侵略完了した状況をどうひっくり返せるのかわかりませんが、なんかすごいことらしいです、逆転ありえるぜってことらしいです。絶対無理だろ。

 そんな正悟に中岸はゆっくり考えてくれとかいう感じで無茶なことを言います。

 途方に暮れた正悟は裏山か森かよくわかんない場所を歩いて回ることに。やっぱり迷った時は森ですよね。

 色々考えながら森を歩いていると、よさげな大木があったのでその根元に座って正悟は考えます。

 よさげな大木があったら瞑想する、これは古来仏陀の頃からの決まり事ですからね。正悟もぜんぜん瞑想とか詳しくなさそうなのに、いきなりちゃんと仏陀みたいな瞑想のポーズをばっちり決めます。大した奴だ。

 瞑想していると、そこに正悟の父親、鷲尾哲山が現れます。

 といっても哲山は既に死んでいるので、これは正悟が見ている幻なのですが。

  哲山は正悟に対して二人の過去のことをあれこれいってきます。政治のことや家庭のことで俺だってがんばったんだよ、でもどうにもならなかったんだよ、日本 もう終わりだよ、って。正悟もそのときのことを思い出して色々と心を揺り動かされます。ふたりは正悟が大人になる頃にはだいぶ折り合いが悪かったので、そ ういう正悟の負い目に哲山の幻影はゆさぶりをかけているわけです。

 そうなんです、勘の良い諸氏ならすでにお気づきでしょうが、これはなんらかの悪が正悟をたぶらかそうとしているわけです、姉さん事件です!

 しかし正悟はその悪魔的な揺さぶりにも負けません。

 幼い頃のことを思い出し、我々親子には本当の愛があったんだと気づき悪の心に立ち向かったのです。

すると哲山の幻影がいきなり禍々しい雰囲気に包まれて変容し始めます。そしてなんと! ボコボコと身体が変形していって恐ろしい爪や牙を持った悪魔に姿を変えました! ドラクエのラスボスみたい!

 本当の姿を現した悪魔は地の底から響き渡るような重苦しい叫びで正悟を恫喝しますが、選ばれし戦士正悟は負けません。毅然と立ち向かうと「悪魔よ去れ!」の声とともに身の丈八尺はありそうな悪魔を追い払ってしまいます。

 そして悪魔が影も形もなくなると、正悟の勝利を祝うように夜が明けて、森に木漏れ日が差し込みます。

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 はい悟りきましたこれ

 自分で書いててなんだこれって話ですけど、これ本当にこのまんまなんです。

 しかもこの悪魔が現れたことによって、対となる神もいるということになんとなくなってしまいました。なんかロザリオ引きちぎった奴とかもう置いてきぼりです。

 だって悪魔がいるんだから神もいるに決まってるじゃん? ん?

 そんなわかりきったこと聞かないでよ。

 そんな感じ。

神の愛に目覚めた正悟

http://www.youtube.com/watch?v=uelfAnTalk8

 そこからは正悟の快進撃です。

秘密基地に車椅子の少女がいたんですけど、なんか正悟がちょろっとうまいこといって手を引いたら、その少女がなぜか立ち上がれてしまいました。

 すごいです奇跡です、正悟が奇跡を起こしました。

 さすが神に選ばれた奴はものが違います、悪魔を払ったのは夢の中でのできごとだと思ったら、現実でも奇跡のパワーを得ていましたよ。

 さらに演説だか説法だかわかりませんが、人を集めて集会を開きます。いったいどうしてそんな大規模になったんだって感じですけど、完全にもう救世主様が目覚めちゃってます。

 しかし調子ぶっこけるのもそこまででした。

 最近すっかり影が薄かったインド女の裏切りにあい、正悟達の秘密の集会がオウラン軍の襲撃を受けてしまいます。武装集団相手に説法ではどうにもならず、 あっけなく捕らえられてしまう正悟。インド女になぜかと問いますが、実はインド女は以前から金と権力に屈している雌豚だったのです。

 宗教的活動をしていた正悟はもちろん死刑を宣告されます。

 なすすべなんてあるわけないので、さくさくと刑場へ連れて行かれる正悟。

 刑場では一足先にインド女が待っていました。

 なんか色々考えているインド女。

 しかしインド女より別の物に注目してしまいます。そこにあったのはなんと絞首台。いまどき絞首刑ですか。どんだけめんどうなことをやってるんでしょうか。 人権なんて最初から無視しまくってるんですから、さくっと銃殺でもしてしまえばいいのに。それとも絞首台の足元に火葬場直行の穴でもあるんですかね。

まあそこでインド女がなんか考えていると、刑場に謎の光が差し込みます。

 そしてどこかの国の民家に場所を変えていました。そこはどう見ても映画の一番最初に出てきた家です。そうですね、実はこのインド女が最初に出てきた幼女の成長した姿だったんですね。

 その幻影の中に死んだはずのお父さんとお母さんが出てきます、昔のままの姿のお父さんとお母さんが、インド女にお前は悪くないと告げてどっかに消えます。家の幻も消えて元の刑場に戻ります。

 はい、ここでインド女が反省しました。

 反省したから罪は許されました。裏切りとか全部許されました。まだ大川先生にお布施してないけど、映画の中だとお布施必要なしに許されるんです。やったね。

 そして死刑執行のために連れてこられた正悟を、ちょっと待ってと止めて連れ出します。ちょっと待ってで死刑が止まっていいのか。しかもなんかてきとうな理由で連れて行くのに誰も止めなくていいのか。

 もうむちゃくちゃです。

 やいのやいのでなんか逃げ出せた正悟。

 逃げ出したとしてどこに行くのかわかりませんが、正悟を待っている人達はいました。どうやらこの絶望的状況の日本に正悟の声を届けて、なんとか盛り返そう ぜって目論見らしい。演説聞いて希望を持ったからってどうなる状況でもない気がするんですが、この世界ではどうにかなるらしい、少なくとも正悟を信じてる 人達はどうにかなると思ってるらしい。正悟を逃がすために友人が身を盾にして追っ手を止めて死んだりします。とにかく演説のためにみんな命をかけてます。

 正直頭おかしいですねこいつら。

 渋谷のど真ん中に演説用の台を取り付けた軽ワゴンを突っ込ませ、正悟が演説する舞台を整えます。

 ワゴンを準備しオウランの中継車を乗っ取って、そいつで電波ジャックして演説を全世界に伝えるらしい。そのためにワゴンの周りに円陣を組んで人間の盾よろしく、オウラン軍の攻撃を妨害しようとしてるんですけど、わざわざ渋谷で演説する必要あるんでしょうか。

 中継車を乗っ取って演説自体は安全な場所からってわけにはいかないんでしょうか。

 意味不明です。

 まあそんな危険すぎる場所に正悟を連れて行きます。

「やっぱり正悟はきた! 信じてた! さすがだぜ!」みたいな流れになってますけど、よく速攻射殺されませんね、っていうか公然とリンチしてたような軍隊なのに、よく撃たないでいますね。

 あとこの期におよんでインド女のオウラン軍としての立場を利用して道をあけさせたりしてるんですが、この女がすでに軍を裏切っていることは伝わってないんでしょうか? 謎です。

奇跡を目の当たりに

 そしてついに、日本の未来を賭した正悟の演説が始まります。

「日本の皆さん、オウランの皆さん、そして、全世界の皆さん。

どうか、私の話を聞いてください。

世界はいま、力による支配と、欲望と憎しみで覆い尽くされようとしています。

人類は、大切なものを見失っているのです。

私たちは、偶然に生まれてきた肉の塊ではありません。

私たちの本質は、あなたがたの本質は、肉体ではなく、魂です。

そして、その魂は、限りなく尊い。

何故ならば、大いなる神の生命の一部であるからです。

だからこそ、あなたは尊く、人は皆、等しく尊いのです。

そして神を信じる心があるからこそ、神の子である他の人々をも信じ、愛することができるのです。

これが、人を愛するということの出発点でもあります。

目に見えない真実に、心を向けてください。

人が「このよ」に生まれてくるのは、地上での様々な経験を通じ、魂を磨き、魂を向上させるためです。

「あの世」、霊界と呼ばれる世界こそが、私たちの本当のすみかなのです。

正しい心で生きた人は、死後、喜びと共に天国へ還ります。

死は決して不幸なことではないのです。

やがてまた、この世で魂を磨くために生まれ変わってくるのです。

これが、神が創られた世界の真実です。

人は過ちを犯します。

誤った思想に染まったり、自分の欲望のままに生きた人は、死後、地獄で厳しい日々を送ります。

しかし、たとえどんな過ちを犯したとしても、神は決して見捨てません。

そのために、神は「反省」という名の慈悲をお与えになりました。

たとえどんな過ちを犯したとしても、反省し、神の子としての本当の自分を取り戻すことができたなら、その罪は消え、また新しい生き方を始めることができるのです。

世界はいま、テロや戦争や天変地異により、大きな危機を迎えています。

……人類が、世界を見失い、信仰心を失ってしまったからです。

人と人、国と国が憎しみ合うのは、お互いが理解できないから、共通に信じるものがないからなのです。

世界の様々な宗教は、本来、魂の親である一つの神の心から流れ出たものです。

親が子を愛するように、神は、すべての人々を、いつも、どんなときでも、愛し続けているのです。

たとえ何があろうとも、その、親である神の、「愛」を信じること。

それが今、人類に最も必要な信仰なのです!

今こそ、この地球上に住む、すべての人々に言う。

憎しみを捨て、愛をとりなさい!

親である神の愛を信じ、神の子である人間同士が、民族や国籍を超え、同じ「地球人」として愛し合い、この星を理想の世界、ユートピアへと導くこと。

それが、一人一人の魂が持つ聖なる使命なのです!

今世紀最大の世界的超話題作大川?法制作総指揮「ファイナル・ジャッジメント」ハイパー完全徹底超詳細パーフェクトスペシャルレ

「ファイナル・ジャッジメント」の時は、今です。

共に力を合わせて、立ち上がろうではありませんか!」

 こんなにもだからなんなのっていう演説もそうそうありませんね。

 具体的になんのためにどう立ち上がるんでしょう?

 それなのに、なんかオウランの兵士も銃を下げて演説に聴き入ってるし、なんか渋谷の聴衆は拍手喝采だし、もちろん中継を見ていた世界の人もなぜか喜んでるし。

 なんですか? それでアメリカが軍隊出してくれるんですか?

 ロシアとかが軍を出してくれるんですか?

 そんなわけないですよね。

 まあ出てきても困る気がしますけどね。

 なにも解決してないよ!

 でもそこでなんか字幕で、世界はうまいこといきましたみたいに語られて、映画は終わります。

 ハッピーエンディングです。

 恒例の変な歌とエンドロールです。

http://www.youtube.com/watch?v=258UDbi6kE8

 ららら〜愛は憎しみを超えて〜

 しかしこの主人公の顔ホント冴えねーな!

☆ ここまで

記憶だけで書いてるのでちょっと前後がおかしかったりするかもしれませんが、だいたいこんな感じです。

いやー、すばらしい映画でした。

もうホントなんなんでしょうねこれ。

これなら殺人魚フライングキラーかプテラノドンでも見ていた方がマシってレベルですよ。

でもねー、世の中すごいですね、こんな映画でも客席を見ると号泣してる人がいるんですよ。

いったいどこに泣く要素があったんでしょうかね。

俺にはわかりませんが、信者の方々にはありがたかったんでしょうね。

いっぱいお金積んで天国いけるといいですね。

ちなみにキービジュアルのバックでヘリがミサイル撃って渋谷を破壊してますが、この映画にヘリがミサイルを撃つようなシーンは全くありません。

街をぶっ壊すようなシーンは一切ないです、一瞬もないです。

人と人のせいぜい3:3ぐらいの地味な撃ち合いだけです。

ちょっと期待してただけに残念でなりません。

こうして俺はとてつもない徒労感を得て、映画館を後にしたのでした。

あとなぜかパンフレットと一緒に日本奪還ドリンクというのを買ってました。

ビンにキービジュアル貼り付けただけの超適当なデザインの普通の栄養ドリンクですけどね。

えー、まあ、結論とかなんにもないんですが、こんなとんでもない映画、みなさんもたまには見に行ってみたら……やっぱ行かなくていいです。

普通にMIB3とかダークシャドウとか、テルマエロマエでも見ておけばいいんじゃないでしょうか。

私のお薦めは「ブライズメイズ」か「バッドティーチャー」です。

下ネタが多いですが、笑える映画でした。

余談ですが信者の人の前売券が俺が持ってるやつと違うんです。

俺が持ってるやつはファイナルジャッジメントのキービジュアルのやつなんだけど、彼らが持ってるやつは空とか雲を背景にファイナルジャッジメントと、あとなんか英語が書いてあるんですね。

その英語を読むとMystical Lawsと書いてありました。

そう、神秘の法です。

10月に公開されるらしい神秘の法の映画のタイトルです。

つまり彼らが持ってるのはファイナルジャッジメントと神秘の法の両方に使える前売券ってことで、一般人が入手できないチケットってことなんですね。

正直あれちょっとほしかったですね。

終わり。

超ナウいファイナル・ジャッジメント公式サイト

http://www.fj2012.com/

オススメ映画

http://bridesmaidsmovie.jp/

http://badteacher.info/index.html
※この記事はGAGAZINEさんよりご寄稿いただいたものです

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