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横領した社員に社長が謝罪、そのワケ

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横領した社員に社長が謝罪、そのワケ

 成功しているベンチャー企業の経営者、と聞いてどんな人物を思い浮かべますか?
 昼も夜もなく精力的にバリバリ仕事をして、自分に対しても部下に対しても厳しく、ミスをした部下は容赦なく叱り飛ばす。そんな人物を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

 宅配寿司チェーン「銀のさら」を展開する株式会社レストラン・エクスプレスの代表取締役社長兼CEOである江見朗さんは、そういった猛烈な経営者とは一線を画しています。
 江見さんの会社経営において一貫しているのは「怒らないこと」。
 怒ると、本人も相手もストレスがたまりますし、生産性も落ちます。特に仕事において怒ることは損でしかなく、怒ることで弱い自分をごまかしていることだと気がついてから、江見さんは怒らなくなったそうです。

 それは、仕事でどんなことが起こっても変わりません。
 「銀のさら」が東京進出を果たした頃のこと。ある店の店長が売上金数百万円を横領したことがありました。
 当然、その店長は社内のルールによって懲戒免職になりました。その決断をしたのは、ほかならぬ江見さんです。
 しかし、これは組織を維持するためにしたことであって、怒っていたわけではありません。それどころか、江見さんは彼にメッセージを送りました。
 その内容は、横領した店長を咎めるような内容ではなく、むしろ「今回の一件を起こさせてしまった」ことについて謝罪するものでした。社長である江見さんは、社員みんなが常に正しく仕事をし、お客様に喜んでいただく責任を持っています。横領はその責任を果たせなかったから起きたのだと謝罪したのです。

 社長が怒らないのですから、他の社員も怒りません。
 江見さんが怒らないことを強制したわけではなく、江見さんの姿勢を見ているうちに、怒って得することはないと悟ったのです。

 『怒らない経営 銀のさらを日本一にした「すべてに感謝する」生き方』(イースト・プレス/刊)では、決して怒らない江見さんの経営哲学が、自身の経験を交えて語られています。
 経営者にはそれぞれ独自の理念があるものですが、社員が笑顔で能動的に仕事ができる環境づくりが大事というのはみな同じはず。宅配寿司業界国内シェアの50%以上を占める「銀のさら」の快進撃は、江見さんの経営哲学が全社に行きわたった結果だとしたら、彼のやり方はやはり学んでみる価値があるはずです。
(新刊JP編集部)

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