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自己啓発書、本当に効果はあるの?

自己啓発書、本当に効果はあるの?

 およそ10年前、ベストセラーとなった一冊の本『ついていったら、こうなった』(彩図社/刊)。
 キャッチセールスをはじめとする悪徳業者の勧誘について行き、その実態をルポするという身体を張った突撃型ルポルタージュは話題を呼び、なんと本をもとにテレビでゴールデンタイムの特別番組もつくられた。

 その著者である多田文明氏は今、何をしているのかというと……「一発屋で終われない!」という想いから、50冊もの成功本、ビジネス書をわずか4ヶ月で一気に読んで実践。あらゆるノウハウを試しながら仕事をゲットすべく日々奮闘していたのだ。

 そして、その顛末が『崖っぷち「自己啓発修行」突撃記』(中公新書ラクレ)にまとめられている。

 多田氏はルポライターとして現場主義を貫き通してきた男。読書量は月に1、2冊程度、年間ペースで10冊の本を読めばいいほうであったという。
 しかし、「やる」と言ったからにはもう引き下がれない。本を購入して、次々と読破していく多田氏は、これまでの自分のビジネスのやり方を振り返り、どんな点が良く、どんな点が悪かったのかを考え始めていく。

 例えば『チーズはどこへ消えた?』を読んで、小さな変化をいち早く読みとり、いかにすばやくその変化に対処できるかが大事だと判断。過去の自分の仕事のスタイルにこだわっていては、原稿を書く場はどこにもなくなってしまうかもしれないと考え、自ら出版社やテレビ、ラジオ媒体へ企画を売り込むべく、積極的に電話営業を始める。
 しかし、闇雲に電話をしてもアポイントが取れるはずもなく、やり方の再考を余儀なくされる。どのように企画を売り込むか? その前に何が大切なのか? 多田氏が手にとったのは『7つの習慣―成功には原則があった!』だ。今の自分のモチベーションを高める一押しの企画を考え、再度、媒体にアタックを仕掛けていく――。

 果たして多田氏はビジネス書を読んで、仕事をゲットすることができるのか?
 そして、崖っぷちから脱して“一発屋”を返上することができるのか?

 ビジネス書や自己啓発書は数多く出版されているが、たくさんありすぎてどの本を読めばいいのか分からないという人もいれば、果たして読んだだけで仕事ができるようになるのか、成功を手にすることはできるのかと疑問に思っている人も多いはず。本書では多田氏が速読、整理法、発想法、会話術、プレゼン法などあらゆる分野の50冊のビジネス書を実践し、実際にどう活かしたかが赤裸々につづられているため、多田氏同様、仕事で「崖っぷち」に立たされている読者にとっては、サバイバルガイドにもなるだろう。
 “現場主義”を掲げる多田氏ならでは突撃体験ルポ、まずは肩の力を抜いて楽しんでみて欲しい。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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