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「彼氏なんかいらない」と男装モデルに夢中に……。男装専門誌『KERA BOKU』のヒット理由に迫る

男装専門誌『KERA BOKU』の人気読者モデルのAKIRAさん

 表紙を飾るイケメン達が、全員女の子!?そんな「男装女子」専門のファッション誌が、ビジュアル系を愛好する女性達の間で売れまくっている。それが、インデックス・コミュニケーションズが刊行する『KERA BOKU』だ。

 ファッションモデルで歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんがデビューしたことで知られる『KERA』の姉妹誌として昨年10月に創刊されると、約8万部を完売。4月5日に発売された第2号も好調な売れ行きだという。一体、リアル男子と比べて男装女子はどこが魅力的なのか。同誌の田島裕介編集長と、人気読者モデルで男装女子のAKIRAさんに突撃してみた。

■コスプレではなくファッション

――『KERA BOKU』を創刊された経緯は?

田島編集長(以下、田島): 『KERA』で、ほんのお遊びのつもりで男装女子の特集を組んだのですが、たった4ページの特集にも関わらず、読者アンケートで巻頭の第一特集、第二特集を押さえてダントツの一番人気になったんです。それで、これはイケるんじゃないかと思ったのがきっかけですね。

――なぜ、男装女子に注目が集まるのでしょうか?

AKIRAさん(以下、AKIRA): ビジュアル系が私服化したのが大きいのかもしれませんね。以前は、ビジュアル系というと顔面崩壊していたり、血を流していたり、キモかっこいいみたいな感じでしたが、最近は、ホスト系というか、二次元から出てきたようなキレイ系の男の子が楽器を演奏しているというイメージ。きもカッコいいから、カッコいいになったって感じですかね。だから、女の子も真似しやすくなったんじゃないかと思います。

田島: あとは、『桜蘭高校ホスト部』『花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~』など、女の子が美少年の中に男の子として入っていく設定のドラマとかの影響もあるのではないでしょうか?

――コスプレとは違うのでしょうか?

AKIRA: コスプレではありません。そのキャラクターになりきっているわけではないし、ファッションの一系統だと思っています。

 以前からパンツスタイルが好きで、もちろん普段も “男の子スタイル”です。ストレートパンツでかっちりVホス系(ビジュアル系とホスト系からなる造語)を決めている時もあるし、カジュアル系の時もあります。男装というより、単純に、かわいい系よりかっこいい系が好きで、パンツが動きやすいからこのファッションが好きって感じですね。

 でも、アニメに影響されることもありますよ。『妖狐×僕SS』が流行った時はスーツスタイルを取り入れたり……、シルエットになるようなコーディネートを楽しんでいます。まったく同じになってしまうとコスプレになってしまいますからね。

田島: 『KERA』はもともと、スナップをやっていて、読者モデルを一般公募していないんですよ。普段から私服として着ている方じゃないと読者が親和性をもてないからなんです。実際、普段着ないものを着ると衣装みたいになってしまいますよね。『KERA』で人気になったきゃりーぱみゅぱみゅさんも、AKIRAさんも、普段からそういったファッションをしていて、そのまま誌面に出てくるからファンに支持されているんです。

――「男の子メイク」という特集があって違和感があったのですが……。

田島: 『KERA BOKU』の発信する”男の子スタイル”は、本当の男の子になるわけではなく、ファッションとして男の子のスタイルを楽しむということ。女の子として、男の子のファッションを楽しもうというノリですね。

■リアルな男性よりも二次元的な美少年に惹かれる

――どんな方が『KERA BOKU』を購入されているのでしょうか?

田島: 今号ではコスプレだったり、男装カフェを特集していることもあってか、『KERA』は買わないけど『KERA BOKU』を初めて買ったなんて読者も多いです。男装だけを扱った雑誌って、今までなかったですからね。最初は、8万部なんて刷り過ぎたと思ったんですけど、いい意味で期待を裏切られました。

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