琥珀さんの拳の重さを……黒い高級車の衝撃を感じろ! 4DX版『HiGH&LOW THE MOVIE』のバイブスがヤバイ

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『HiGH&LOW THE MOVIE』(C)2016「HiGH&LOW」製作委員会

EXILE HIROが総合プロデュースする一大エンターテインメントプロジェクト『HiGH&LOW』は、誕生から約3年の間、ドラマ、コミック・アニメ、音楽アルバム、ライブなど様々な形態で展開してきた。

なかでも映画シリーズは、『HiGH&LOW THE MOVIE』、『HiGH&LOW THE MOVIE 2/END OF SKY』、『HiGH&LOW THE MOVIE 2/FINAL MISSON』、スピンオフ『HiGH&LOW THE RED RAIN』など、現在もその世界を広げ続けている。EXILEや三代目 J Soul BrothersらEXILE RIBEのメンバーや若手俳優らをメインキャストに、山王連合会、鬼邪高校らチームが割拠するSWORD地区での抗争、彼らの排除をもくろむ九龍グループとの対決を描いてきた同シリーズに、LDH(EXILEらの所属事務所)、俳優、特撮、アクションなど、様々なジャンルのファンが魅了されている。

映画『HiGH&LOW』シリーズは、アクションやキャラクター性、物語といった内容だけでなく、上映形態も特徴的。シリーズを連続鑑賞する“イッキミ上映”、声だしやサイリウムの使用も可能な“応援上映”、ライブと映画を同時に楽しむコラボイベントなどでファンを楽しませてきた。

そして、そんなハイローの可能性をさらに拡張する4DX(フォーディーエックス)での劇場公開が8月24日からスタートする。海外のビッグバジェット作品を中心に展開する4DX上映で、ハイローはどんな進化を遂げるのか? Huluのドラマ版からシリーズを追い続けてきたライターが、2週間の限定公開を前に『HiGH&LOW THE MOVIE 4DX』を体験してきた。

思いのほか4DX向きだった『HiGH&LOW』

コブラ(岩田剛典)率いる山王連合会 『HiGH&LOW THE MOVIE』(C)2016「HiGH&LOW」製作委員会

まずは4DX上映がどんなものなのか、簡単な説明が必要だろう。韓国のCJ 4DPLEX社による4DX(フォーディーエックス)は、映画の映像・音声に合わせて、劇中の環境を体感できるシステム。シートが前後上下左右へ動き、背中への衝撃、振動、耳や首筋へのエアー、足元に何かが触れるような感覚などを感じられるほか、風、水、霧、雨、嵐、雪、香り、煙、フラッシュ、バブルなどの物理的な効果を楽しむことが出来る。

ゆえに、『新感染 ファイナル・エクスプレス』、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』といった、SFやアクション、ホラーなど特殊効果を多用する作品が選ばれることが多い。邦画としては破格のスケールのアクションで注目された『HiGH&LOW』シリーズだが、登場する多くの演出は肉弾アクションのはず。正直、大丈夫なの?

4DXシート

映画のオープニングを体験するだけでも、そんな心配が杞憂であることがわかる。トラックが商店街に突っ込み、山王連合会のヤマト(鈴木伸之)が「街がめちゃくちゃだろうが!」と名台詞を吐くに至るまでの一連の流れは4DX演出がなくとも衝撃的だが、その後にSWORD地区のロゴが「ガキーン!」「シャキーン」という効果音とともに組みあがるたびにシートが振動。立木文彦が各チームを紹介する激アツナレーションも相まって、ただでさえテンションを爆アゲしてくる主題歌「EXILE TRIBE / HIGHER GROUND feat. Dimitri Vegas & Like Mike」の高揚感を増幅する。さらに、各チームがバイクで登場する際のバイブレーションも加わるので、臨場感がますます増していくのである。この時点で、あなたの心の中にいるEXILE SHOKICHIが「バイブスがヤバイ」と声を上げるはずだ。

『HiGH&LOW THE MOVIE』Best Action Scenes Special Trailer(YouTube)
https://youtu.be/5uwxJW_rm-0

さて、『HiGH&LOW』の醍醐味と言えば、大内貴仁アクション監督(『亜人』など)率いるスタントチームや、身体能力抜群の若手俳優らによる、身体を張った肉弾アクションだろう。4DX上映では、キャラクターが受けるダメージを物理的に再現することで、ハイロー世界のバイオレンスな部分を体感させてくれる。モブキャラを含め、誰かが殴られたり蹴られたりするたびに、シートから「ボコッ!ボコッ!」と突起が飛び出し、人が吹き飛ぶシーンではシートの傾きが三半規管を刺激し、ガチ喧嘩に参加しているような感覚を与えてくれるのである。

こういった4DX演出によって、ICE(ELLY)に一撃でのされる関ちゃん(一ノ瀬ワタル)や、九十九(青柳翔)にシメられるキリンジ(小野塚勇人)、セイラ(大屋夏南)に落とされるSHIMURA(樽美酒研二)の気持ちが痛いほど伝わってきた。いや、もちろん実際には「痛い」と感じるほどの物理的な刺激を受けるわけではないが。そのほかにも、スモーキー(窪田正孝)と劉(早乙女太一)の対決では、思いもよらない効果で“青龍刀の恐怖”を感じさせてくれる。とにかく細かな部分にまで演出が施されていて驚かされる。4DXによる臨場感の強化は、『HiGH&LOW』がいかにアクションで人間の感情を語る作品であるかを、あらためて明確にしてくれるのである。カメラが目まぐるしく動き回る500人 VS 50人の大乱闘や、ラスボス琥珀(AKIRA)VSコブラ(岩田剛典)・ヤマト・九十九の決戦シーンがどんなものになるか……もはや言うまでもない。

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