除草剤の消費量を9割削減!人工知能で雑草だけをピンポイントで除草するロボット

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米カリフォルニア州で2011年に創設された「Blue River Technology(ブルーリバー・テクノロジー)」は、人工知能やロボット工学といった最先端テクノロジーを活用した“スマート農業機械”の研究開発に取り組むスタートアップ企業だ。

とりわけ、その代表的なプロダクトである除草ロボット「See & Spray(シー・アンド・スプレー)」は、除草剤の消費量を大幅に削減するスマートマシンとして高く評価されている。

・農作物と雑草を見分け、ピンポイントで除草

既存の除草剤に対して抵抗力を持つ“スーパー雑草”は、世界で250種以上あるといわれ、近年、農作物の生産に深刻な影響をもたらしている。

そこで、「Blue River Technology」では、ディープラーニング(深層学習)をベースとするアルゴリズムを開発し、様々な雑草や農作物の画像データを使って、これらを区別する方法を学習させた。

「See & Spray」は、この人工知能(AI)とコンピュータビジョンを用いて圃場で生育している作物を個別に検知・分析し、雑草と作物を正確に見分け、ロボットノズルによって必要な箇所にだけに除草剤を自動散布するのが特徴。

“スーパー雑草”をピンポイントでコントロールしながら、除草剤の消費量を9割削減できるという。

・アメリカのコットン農場で実績あり

「See & Spray」は、現在、米国のコットン農場で導入済。

「Blue River Technology」は、2017年9月に世界最大の農業機械メーカー「Deere & Company(ディア・アンド・カンパニー)」の傘下に入って以降、商品ジャンルのさらなる拡充をはかっており、「See & Spray」についても、今後、コットン以外の作物に展開していく方針だ。(文 松岡由希子)

Blue River Technology

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