ロックマンファンの作り出したローグライク・アクションゲーム『20XX』 コンシューマ版配信開始

access_time create folderゲーム

本日よりPlayStation 4Nintendo Switchにおいて、ローグライク・アクションゲーム『20XX』の配信が始まった。価格はいずれも1980円(税込)。Xbox One版は1日遅れの7月11日より配信開始となる。日本語ローカライズと販売は『Salt and Sanctuary』、『Graceful Explosion Machine』と言ったインディーゲームの日本語版に携わっている架け橋ゲームズが担当している。
20xx-console-1

『20XX』はアメリカ・メリーランド州に拠点を置くインディーゲーム開発スタジオ「Batterystaple Games」、「Fire Hose Games」が開発した2Dアクションゲームだ。

2013年7月、ロックマンシリーズの大ファンを名乗るChris King氏がローグライクスタイルのマルチプレイに対応したロックマンを作ろうと思い立ち、『Echoes of Eridu』の名でクラウドファンディングを開始。晴れて資金調達に成功して制作を開始し、2014年12月にSteamにて早期アクセス版をリリース。以降、2年半に渡ってアップデートを続けて完成へと近づけていき、2017年8月16日、製品版リリースへと漕ぎ着けた、負けない愛の結晶とも言える作品だ。


※Nintendo Switch版トレイラー

より詳しい制作経緯、ゲーム内容と魅力の紹介は以下のレビューを参照頂きたい。

>ロックマンファンが作り上げた2Dアクション『20XX』で世界を救え!

話は変わるが、今年4月14日、15日に東京・浅草橋ヒューリックホールでインディーゲームイベント「TOKYO SANDBOX」が開催された。当もぐらゲームスでもそのレポートを掲載したが、そちらで取り上げたシューティングゲーム『Dimension Drive』の短評最後に「”とあるアクションゲーム”も同じ時期にリリース予定」と書かれていたのを覚えているだろうか。

何を隠そう、それは本作のことだ。
20xx-console-2

実は2018年3月31日にPC版でアップデートが実施され、先述のレビューで取り上げられている改行調整の不備を始めとする問題が多くあった日本語テキストが大幅に改善。それまで英語表記だったボスも日本語で表記されるようになるなど、完全な日本語対応を果たした。
20xx-console-3

この修正に携わったのが架け橋ゲームズだった。

イベント当日のこと、『Dimension Drive』の短評を書いた筆者は本作修正版の翻訳に携わった架け橋ゲームズ・アシスタントマネージャーの鶴田有人氏のほか、同社代表のザック・ハントリ氏にお話を伺っていて、その中で『20XX』のアップデートの話題を出したところ、本作の家庭用ゲーム機版リリースを『Dimension Drive』と同時期に予定していると教えてくれたのだ。

最も、その時点では非公表。そのため、短評では”とあるアクションゲーム”と伏せて記述した。この度、正式発表されたのを受け、答え合わせの形で発表させて頂いた次第だ。

奇しくも、本作の後にナンバリングシリーズ全八作をまとめたコレクションパッケージ(アニバーサリーコレクション)が発売される『ロックマンX』とゲームの骨組みは一緒で、壁を蹴り上げて登る「壁ジャンプ」、「パワーアップパーツ」によるキャラクターのステータス強化、ボスを倒すことで獲得できる特殊武器とそれを用いることで大ダメージを与えられる属性相関など、シリーズのプレイ経験があれば「まんまじゃん!」と突っ込みたくなる作りになっている。
20xx-console-4

だが、本作を本作たらしめるのがローグライク要素。プレイする度に地形が変化し、進めば進むほど難易度が上昇していくステージ、どんな種類が獲得できるか運次第のパワーアップパーツ、獲得しない選択肢も取れる特殊武器、途中で力尽きればその時点ゲーム終了となる硬派な難易度(※簡単な難易度「オマージュ」では残機がある)によって、唯一無二の遊び応えを描いている。
20xx-console-5

ローカルのみならず、オンラインにも対応した最大二人までの協力プレイも魅力で、豊富なオプションも併せて多彩な遊び方で楽しむことができる。ロックマンシリーズを基にしているだけにある、随所に散りばめられた小ネタの数々も必見だ。
20xx-console-6

よくあるオマージュ作品と見られてしまうところもあるが、実は強い独自性を持ち、やり応えも抜群な1000回以上遊べるアクションゲーム。同ジャンル好き、特にロックマンXシリーズが好きな人であれば要プレイの一本だ。同時期に発売されるロックマンXのコレクションパッケージと一緒に、名作が一つのインディーゲームに与えた影響を堪能してみよう。

[基本情報]
タイトル: 『20XX』
制作者:Batterystaple Games、Fire Hose Games(※日本語ローカライズ:架け橋ゲームズ)
クリア時間: 6~10時間(※実績コンプリートを除く)
難易度:中級~上級者向け
対応OS: PC(Windows、Mac、Linux)、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One
価格: ¥1980

購入はこちらから
※Nintendo Switch版
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000006363

※PlayStation 4版
https://store.playstation.com/ja-jp/product/UP0259-CUSA11056_00-JPPS400000000001

※Xbox One版(7月11日より配信開始)
https://www.microsoft.com/ja-jp/p/20xx/9p9h0rgll29w?activetab=pivot%3aoverviewtab

関連記事:

サラリーマンカエルの冒険再び。開発室Pixel『ケロブラスター 残業モード』を10月11日リリース
スマホで遊べる即死ゲー『VVVVVV』 ニンテンドー3DSで10月12日配信
一騎当千の少女が戦うアクションゲーム『クロワルール・シグマ』 PS4パッケージ版が発売予定

  1. HOME
  2. ゲーム
  3. ロックマンファンの作り出したローグライク・アクションゲーム『20XX』 コンシューマ版配信開始
access_time create folderゲーム
もぐらゲームス

もぐらゲームス

もぐらゲームスは、ゲームプレイヤーとゲームクリエイターのためのWEBサイトです。 フリーゲーム、インディゲーム、アナログゲームを中心に、個人クリエイターや小規模なクリエイター集団が制作したゲームの紹介や、インタビューを行っています。

ウェブサイト: http://www.moguragames.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。