聞こえが不自由な人をサポート! 音声を文字変換する「SpeakSee」が活気的

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聞こえが不自由な人をサポートするものに、音声を文字変換するアプリがある。これを使うことで、相手と意思疎通を図ることができ、会話を楽しむこともできる。

ただ、これらアプリでは、スマホのマイクを利用するため、雑音まで拾ってしまうのが難点だ。また複数の人が同時に話すと、不自然な会話に変換されてしまうこともある。

そこで、より精度を高めた専用デバイス(スピーカー、ドック)とアプリのセット「SpeakSee」が開発された。専用マイクを口の近くにつけることで音声をはっきりと認識し、また最大9台のマイクをつなげて大勢での会話も楽しめるというものだ。

・ビームフォーミング法採用

このシステムでは、マイクはシャツの襟元など口の近くにクリップで留めて使用し、マイクが拾った話し言葉はドックを介してリアルタイムに専用アプリ(iOS、Android)に表示されていく。

特筆すべきはビームフォーミング法を採用していることだ。これにより、周囲の雑音や他の人の話し声は拾わない。つまり、マイクをつけた人の声だけをきっちりと拾い文字変換してアプリに表示していく。

・最大9人で会話

また、キットには3つのマイクが含まれていて、そして最大9台までをつなげることができる。つまり9人で会話ができるということになる。

それぞれのスピーカーの話し言葉は色分けして表示されるので、誰の発言かがわかり、耳の不自由な人でも会話の輪に加わってリアルタイムに話を楽しめるようになる。

・日本語にも対応

SpeakSeeは、聴覚が不自由な両親を持つという開発者のニーズから生まれたもの。それだけに、本当に役に立つものを、という思いでつくられている。

日本語や英語、スペイン語、フランス語など120言語超に対応しているのも、世界中の聞こえが不自由な人に使ってほしいという気持ちからきている。

SpeakSeeは現在クラウドファンディングサイトIndiegogoで資金調達中。出資額は349ドル(約3万8000円)からで、出資はあと1カ月ほど受け付ける。

SpeakSee/Indiegogo

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