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平成最後の「時の記念日」に銀座和光の時計台が「お休み」宣言

 2019年の践祚(せんそ・天皇が代替わりすること)・即位の礼を控え、2018年は色々と「平成最後の」ことが続きます。6月10日の「時の記念日」も平成最後のものとなりますが、この前日となる6月9日から6月10日にかけて、銀座のランドマークである和光の時計台が「お休み」するといいます。これは2008年の和光本館リニューアルに伴う一時閉館以来、10年ぶりのことですが、今回は改修などの理由ではありません。一体どうして?

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 セイコーホールディングスは「時の記念日」の前に、全国の10代~60代の男女1200人(各年代・男女100人ずつ)を対象に「時間意識」に関する実態調査を行い、その結果を「セイコー時間白書」として発表しています。それによると、現代人は時間に追われすぎている、という実態がうかがえるのです。

 現代の日本は、非常に時間管理の意識が高いことで国内外に知られています。例えば、秒単位の正確さで運行される新幹線。また、ラッシュ時などに電車が遅れた時には、2、3分の遅れでも車掌さんが「遅れましたことをお詫びいたします」とアナウンスするほど。これって、外国から来た人が驚くことのひとつなんです。

■日本人のうち約9割は「時間を意識して行動する」

 今回発表された「セイコー時間白書2018」によると、「時間を意識して行動するか」という問いに、実に9割近くの人が「意識して行動する」と回答。そして「時間に追われている」と感じる人の割合も6割以上。時間を意識して、決められたタイムスケジュールに沿って動かなくてはいけない、という現代日本人の生活がうかがえます。時間に追われて余裕がないからこそ、事故やトラブルなどで列車が遅れると、鉄道会社の職員に対して文句を言ったりしてしまうのかもですね。それも「鉄道は時間通りきっちりと運行されている」という前提で行動しているからで、管理されたタイムスケジュールで動いている生活を象徴しています。

 でもそれは仕事の時だけで、さすがに休日などのオフタイムならのんびりと過ごしているような気がしたのですが、白書によるとオフタイムの時も「時間の使い方を見直すようになった」という人が半数近い40.2%も。さらに「以前よりゆっくりする時間が減った」とする回答が38%、「時間管理をより意識するようになった」という回答も37.5%と高く、休みの日でも時間を効率的に使っていこうという人が結構いることが判ります。スマホにはスケジュールタイマーのアプリがありますし、タイムスケジュールに沿って行動しやすくはなっているのですが、オフタイムでも色々スケジュールを管理する時代なんですね。

■1時間の時間価格は? オンタイムは3,882円、オフタイムは7,226円

 もしこの「時間」をお金にしてみたら……というアンケート結果も白書にあるのですが、1時間あたりの平均値を見るとオンタイムは3,882円、オフタイムは7,226円。2017年の調査に比べるとどちらも上昇しています。特に男性がオフタイムにつけた「時間価格」は、1万751円と2017年の9,123円から大台を突破。女性の場合も今年3,702円、昨年3,473円とこちらも上昇。それだけオフタイムが貴重ということは、ちゃんと休める時間がないという裏返しでもありますね。


 そんな、なかなか時間を忘れてゆっくりすることができない人たちに向けて、銀座4丁目交差点にある和光の時計台を「お休み」することで「たまには時計を見るのを忘れて、心の余裕を取り戻してみませんか?」というのが、今回の「お休み」の趣旨。6月9日の0時から6月10日の24時まで、銀座4丁目交差点にある和光の時計台は、通りに面した3つの文字盤が隠され「お休み」します。もちろん、毎正時に鳴らされるチャイムもお休み。

 和光の時計台は、服部時計店として現在の2代目の建物が竣工したのが1932(昭和7)年の6月10日、そして現在使われているチャイムが採用されたのも1954(昭和29)年の6月10日と、「時の記念日」に縁のある建物。平成最後の時の記念日に「お休み」するのも、またいいのかもしれません。この日、せめてオフタイムだけでも、時計(スマホの時計表示を含めて)を見るのを忘れてゆっくり過ごすのもいいかもしれません。

情報提供:セイコーホールディングス株式会社

(咲村珠樹)

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