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演技派ニコケイに省エネニコケイ? オールナイト上映『顔圧!ニコケイナイト2』企画者がニコラス・ケイジの魅力を語る

※「3~4年で俳優業を引退し、監督業に移行したい」と発言した旨が『Evening Standard』に掲載され、日本の各ニュース媒体もそれを報じた。

――かつての代表作が入っていない上映ラインナップに、不満を持つ人もいるようです。

花俟:これは名画座の宿命でもあるのですが、劇場上映権が切れた作品は誰かが権利を買わなければ上映はできません。大手の外国映画の権利は5~10年程度で切れてしまいます。

今回も「○○が入ってないじゃないか!」とか「知らない作品ばかりだから行かない!」などという声をいただいています。しかしこの企画は“走り続けるニコケイの現在をあなたは知っていますか?”という趣旨で開催しています。ニコケイは過去の人ではないのです。

『ニコケイナイト2』上映作の見どころ

――今回上映する作品それぞれのニコケイの魅力を教えてください。

花俟:まず一夜通して観ると「演技派ニコケイ」「省エネニコケイ」に分かれていることに気付かれると思います。

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花俟:演技派モードでは、『オレの獲物はビンラディン』で素晴らしい憑依的演技を見せてくれます。暗い役が多い中、久々の満面の笑顔もファンには嬉しいですね。

『キング・ホステージ』も演技派モードですが、カツラ・付けヒゲ・付け鼻をして確信犯的に遊んでいます。脇にまわってとにかくキレまくるのですが、そうそうこれがニコケイだよね、と思わせる貫禄もあります。

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花俟:省エネモードの今回の代表は『ヴェンジェンス』です。つまらないという訳ではなく、特に役作りせず、台詞も少ないという(笑)。今まで1万本くらい作られているであろう「法が裁かぬのなら俺が裁く」系ですが、王道の快感が味わえます。

『パシフィック・ウォー』も省エネ系ではありますが、ヘビーな史実に基づいていることもあり、それなりに気合いは入っていると思います。特に終盤の日本人との対峙は表情だけで泣かせてくれますよ。

今回の上映作品は2016年と2017年に作られたものだけなのですが、バランス良くニコケイの魅力をお伝えできると思います。

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(「『ヴェンジェンス』、みんな観てないんだよなぁ…」とポツリとつぶやく花俟さん)

ニコケイは“撮影所システムのスター”のよう

――花俟さんの考えるニコケイの魅力とはなんでしょうか。

花俟:最初は「演技派」であることから興味が湧きましたが、結局あの犬のような目がいいんだなと(笑)。ここまでスターになったのは、ずばり“あの愛嬌のある顔”じゃないでしょうか。禿げててもいいんです。

若い人に伝わるか分かりませんが、個人的には昔の撮影所システムのスターの匂いを感じるんですよ。東映なら高倉健がいて、若い時は自社作品の色々なジャンルの映画に出てました。東宝なら三船敏郎、日活なら石原裕次郎でしょうか。

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記者:

デザイナーと記者の二足のわらじ。ふだんはホラー通信(http://horror2.jp/)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きなバンドはビートルズ、好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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