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医療分野にも応用可能!ジップロックのような合成パックを米シカゴ大学が開発

米シカゴ大学の研究チームは、2018年5月、ファスナー付きプラスチックバッグのジップロック(Ziploc)のように、再密封可能な合成パックの開発に成功したことを明らかにした。

とりわけ、医療分野において、医薬品を充填する新たな剤形として、注目されている。

・光を照射することで、パックの中身を放出

この小さな合成パックは、特定の波長で感光させると、ちょうどよいタイミングで、その中身を放出するのが特徴。

その表面は、ポリマーと呼ばれる長鎖分子による二重構造となっており、外側は、化粧品や歯磨きなどにも使われているポリエチレンオキシド(PEO)によって水溶性がある一方、内側は、コーンスターチから生成でき、剛性壁を形成するガラス質素材のポリ乳酸(PLA)でできている。

これら二つのポリマーは、光に反応して形状を変化させる単分子によって結合しており、合成パックに光を照射すると、形状が変わり、内側のガラス質素材が柔らかくなってパックの中身を放出させ、光が消えると、ガラスが再結晶化して、パックが密閉される仕組みだ。

・薬剤による標的治療への応用可能性

研究チームでは、この合成パックの標的治療への応用可能性を模索。

医薬品をこの合成パックに充填し、体内を循環するまで待機させ、身体の特定部位に光を照射することで、合成パックを開放して薬剤を放出させ、これを作用させることができると考えている。

また、研究チームは、今後、光だけでなく、圧力や化学反応など、様々な誘因で反応するよう設計できる分子の探究にも取り組んでいく方針だ。(文 松岡由希子)

UChicagoNews

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